
今回は、教員人材センターが私立学校の教員採用責任者の方に行いました、模擬授業の決め手についてのアンケート結果を見ていきましょう。
模擬授業の決め手ランキング
気になる順位を発表します!
第10位:テンポ・スピード(8票)
模擬授業では、そこに実際の生徒さんはいませんが、実際に生徒さんがいるかのように意識できているかどうかがポイントになってきます。生徒さんに伝えようってちゃんと意識できていると、おのずとテンポやスピードは変わってきます。生徒役の先生方が聞いてくださっている様子を見ながら、ぜひぜひ進めてみてください。
第9位:言葉の選び方(10票)
生徒にちゃんと伝わる言葉を選べているかがポイントです。学年によっては専門用語が伝わらなかったりもしますし、あとは質問の出し方や指示の出し方が具体的で分かりやすいかどうか、など見られています。
第8位:双方向性を持たせる工夫(13票)
模擬授業でも双方向性は意識してほしいです。生徒役の先生が全然反応してくれないという場合でも、一方通行の授業にはならないように質問を投げかけるようにしてください。
第7位:生徒のレベルに合わせた指導(15票)
意外と意識できてない方が多いです。授業のイメージは、自分が中学校高校とかで受けてきた授業のイメージになりがちです。また、応募校が自分の中高時代のレベルが違う場合もあります。学校のホームページやサイトなどで主な進路先やどんなコースがあるか、偏差値もチェックして生徒の学力レベルというのをイメージしておきましょう。
第6位:板書(パワーポイント等も含む)の見やすさ(16票)
板書に書いた文字等が後ろの席に座っている生徒さんまで読み取れるかどうかを意識しておきましょう。模擬授業でパワーポイントを使う場合は、事前にプロジェクターやモニターの有無を確認しておいた方がいいです。当日模擬授業の教室に入ってみたら「えっ、モニター小さくない?」みたいなこともあったりしますので、必ずチェックしておきましょう。
第4位:興味を持たせる工夫(21票)
授業の冒頭で生徒の興味を引きつけ、授業に集中させる工夫は必須です。
「今日はどんなことを学ぶんだろう?」
「面白そう!」
そう思わせるような導入を意識しましょう。
周りの友達と模擬授業の練習をし合ったり、教員人材センターの模擬授業講座に参加してみたりするのもおすすめです。
第4位:声の大きさ・トーン(21票)
教室の後ろまで声が届くように、はっきりとした発声で話しましょう。
また、重要なポイントを伝える時は、トーンを変化させることで、生徒に「ここが大切なんだ!」と気づかせられます。
緊張して声が小さくなりがちですが、意識して練習しましょう。
第3位:教材に関する理解(33票)
教材の内容を深く理解し、何を伝えたいのかを明確にすることが重要です。
模擬授業後には、「なぜこの教材を選んだのか」「なぜこの部分を教えたのか」といった質問をされることがあります。
自分の考えをしっかりと説明できるように、教材研究を徹底しましょう。
第2位:説明の仕方(35票)
言葉だけでなく、図表や写真、イラストなどを効果的に活用し、分かりやすい説明を心がけましょう。
生徒によって理解の仕方はさまざまです。
言葉だけの説明にならないよう、さまざまな方法を組み合わせることで、より多くの生徒に理解してもらえる授業を目指しましょう。
第1位:授業の組み立て方(49票)
授業全体の構成をしっかりと考え、導入・展開・まとめを明確にすることが重要です。
模擬授業は短い時間ですが、1時間分の授業の流れを想定して計画を立てましょう。
特に、導入部分で生徒の興味を引きつける工夫は重要です。「この授業、面白そう!」と思わせるような、工夫を凝らした導入を心がけましょう。
まとめ
今回のポイントを参考に、自信を持って模擬授業に臨みましょう!
それでも不安な方は、教員人材センターの模擬授業講座などを活用して、万全の準備をしてください。