
教員採用の書類選考で、採用責任者は一体どんなところを見ているのでしょうか?
今回は、教員人材センターが、教員採用を行っている学校の先生方向けに実施した「教員採用に関するアンケート」の結果をもとに、履歴書作成のポイントをご紹介します。
履歴書でまずココを見る!
履歴書でまず目に留まるのは、氏名や年齢、写真などですよね。
もちろん、これらの情報はすべて確認されますが、合否に関わる重要な要素かというと、そうではないようです。
「学校」、「学部学科専攻」、「教員免許状の種類・教科」などをチェックし、応募条件に合うかを確認する学校が多いようです。
特に、「学部学科専攻」は、「専門的な授業ができるかどうか」、理科や社会は「大学の専門と募集科目(物理・化学など)が合っているかどうか」といった点を見ているという回答が多くありました。
履歴書を作成する際は、大学名を記入するだけではなく、「学部・学科・専攻」を省略せずにしっかりと記入しましょう。
職歴はココを見る!
職歴は、「指導力の裏付けがあるか」や「即戦力になるかどうか」、「オンライン授業ができるかどうか」といった点を見ているという回答が多くありました。
また、「過去の職務経験を本校の業務に生かせるか」、「他校で責任を持って勤務していたか」といった点も評価の対象となるようです。
職歴欄は、ただ過去の職務内容を並べるのではなく、具体的な職務や担当業務を記載することが大切です。そうすることで、学校側が応募者の活躍する姿をイメージしやすくなります。
新卒の方は塾講師や家庭教師などのアルバイト、学習ボランティアなど、人に教えた経験や学校に関わった経験は積極的に記入しましょう。
志望動機はココを見る!
志望動機は、「明確な動機があるか」、「建学の精神や教育理念を理解しているか」、「熱意や意欲が感じられるか」、「自身の教育観とやりたいことの方向性が学校と合っているか」といった点を見ているという回答が多くありました。
学校は、「自校の教育理念に共感し、共に学校を盛り上げてくれる人材」を求めています。
そのため、志望動機では、「なぜその学校で働きたいのか」、「どのような教育がしたいのか」といった点を具体的に述べることが重要です。
資格・特技・趣味は?
資格は、「TOEICや英検などの語学に関する資格」を評価する学校が多いようです。
また、募集の教科に加えて「情報」の教員免許を有していたので選考通過としたという学校もありました。
特技や趣味は、「クラブ活動の専門性」や「生徒指導に役立つスキル」などを評価する学校がありました。
資格・特技・趣味は、必ずしも合否に直結するわけではありませんが、選考通過のきっかけになることがあります。
履歴書作成のポイント
今回のアンケート結果から、履歴書作成のポイントをまとめると以下のようになります。
・「学部・学科・専攻」を省略せずに記入し、専門性が伝わるようにする。
・職歴欄は具体的に記載し、指導経験や即戦力としての強みをアピールする。職歴がない場合は、人に教えた経験を積極的に記入する。
・志望動機は「なぜその学校なのか」を明確に書き熱意や意欲が伝わるように記入する。
・資格や特技、趣味欄も選考通過の可能性を考えて記入する。
これらのポイントを踏まえ、丁寧に履歴書を作成することで、採用担当者に好印象を与えられます。
ぜひ参考にして、教員採用試験を突破してください!