
私立学校の選考内容について解説します。
私立学校の選考は、学校の理念や特色、求める教員像によって異なりますが、一般的な流れと対策ポイントをまとめました。
1. 選考内容と選考例
私立学校の選考は、書類選考、筆記試験、模擬授業、面接の4つを組み合わせた形式で実施されることが多いです。
以下に、選考フローの例を3つご紹介します。
A校(専任教諭): 書類選考→筆記試験→模擬授業→面接
B校(常勤講師): 書類選考→模擬授業→教科面接→管理職面接
C校(非常勤講師): 書類選考→面接
上記のように、学校や募集形態によって選考の流れは異なります。
最近は求人票に選考フローが記載されている学校が増えていますので、確認するようにしましょう。
2. 各選考の特徴
書類選考
履歴書、自己紹介書、自己PR書、志望動機書、大学の成績証明書、卒業証明書、小論文などが主な提出書類です。
学校指定の書式がある場合があるので、募集要項をよく確認しましょう。
特に、履歴書や志望動機書は選考において重要な役割を果たすため、丁寧に作成しましょう。
筆記試験
学校によって形式や難易度はさまざまです。
多くの私立学校では、生徒が目標としている大学入試レベルの問題が出題されます。
小論文が課されることもあります。
日頃から教科力を磨くだけでなく、文章をまとめる練習もしておきましょう。
模擬授業
事前に課題が提示される場合と、当日に提示される場合があります。
実際の授業時間は15分程度が多いですが、学校によって異なります。
事前に課題が提示される場合は、指導案の作成を求められることがあります。
授業の準備段階から評価されていることを意識しましょう。
当日に課題を提示される場合は、短い時間で説明内容を組み立てる力が問われます。
面接
1回のみ行われる場合と、複数回行われる場合があります。
面接官の人数も、1人の場合もあれば複数人の場合もあります。
面接官の役職によって質問内容が異なります。
教科主任の先生は授業に関する質問をすることが多く、校長先生は人柄や今後の展望を確かめるための質問をすることが多いです。
3. 公立学校との違い
私立学校の選考は、公立学校の教員採用試験とは異なる点があります。
応募書類: 公立学校では申し込みのための書類ですが、私立学校では選考のための書類という位置づけになります。
筆記試験: 公立学校では教職教養や一般教養も出題されますが、私立学校では専門教養が主に出題されます。
選考方法: 公立学校で行われる集団討論や場面指導などは、私立学校ではあまり行われません。
私立学校の選考では、応募する学校のことをどれだけ理解しているかが重要になります。
まとめ
私立学校の選考は、学校ごとに個性があり、求める人物像も多様です。だからこそ、事前にしっかりと情報収集を行い、それぞれの学校に合った対策を練ることが重要です。
HPや学校案内などで学校の特色を理解し、その学校が求める教員像に自分がどのように合致しているのかを明確にしましょう。 そして、選考の各段階で、自分の熱意と能力を最大限にアピールすることが大切です。