
2024年10月8日に開催された「1DAY私学体験会」での、大妻中野中学校・高等学校の諸橋校長先生による講演内容をまとめました。教員採用面接でアピールするための秘訣を、履歴書と志望動機に分けてご紹介します。
諸橋校長先生からのメッセージ
面接は、自分の魅力をどのように伝えるかが重要です。その方法には正解がないため、相手に受け入れられる部分を見極めつつ、自分らしさを最大限に活かすことが大切です。今回のアドバイスはあくまで一つの考え方です。必ずししも取り入れなければならないというわけではありません。
自分の強みを印象付けるための方法を探す柔軟性を持ちましょう。
1. 履歴書の作成について
履歴書は面接の第一歩として重要な役割を果たします。手書きか印刷かの選択については、応募先の学校の文化や好みに合わせた想像力が求められます。特に私立学校では、校長先生が昭和生まれである場合が多く、手書きの履歴書を好む傾向があるかもしれません。このような背景を理解し、状況に応じて適切な形式を選ぶことが、相手に好印象を与えるポイントとなります。
2. 履歴書で自分をアピールする方法
履歴書には、面接官が「この人にぜひ質問したい」と感じるようなキーワードを盛り込むことが重要です。自分が教員として持つ哲学や特徴を明確に記載し、それを基にした話題で面接を進められるように準備しましょう。これにより、面接官がさらに質問をしたくなるような関心を引き出すことができます。
3. 面接でよく聞かれる質問は
面接では、「教職において最も大切なものは何か」という質問がよくあります。この問いに対して、「授業が重要である」という考えを示すことが評価されるポイントです。とはいえ、「授業が重要」と答えるだけではなく、自分の考えや教職への姿勢を含めて、その重要性を伝えることが求められます。信頼関係や他の回答も否定されることはありませんが、授業を中心に据えた価値観を示すことが大切です。授業が楽しい時間となるよう努力することが、信頼関係構築の基盤につながります。
4. 授業を重視する理由について
学生時代を振り返ると、授業が楽しいと感じられる時間が信頼関係の構築にも影響を与えることが分かります。学校生活の中で授業が占める時間は最も長いため、授業の質を向上させることが生徒の興味や信頼を得る鍵となります。授業が退屈である場合には、信頼関係を築くことが難しくなるため、教員として授業の質を一番に考える姿勢が必要です。
これらのポイントを押さえ、面接に向けた準備を整えることで、自分の魅力を最大限に引き出し、相手に納得感を与えられるでしょう。