
教員採用試験のエントリーシートは、あなたの個性や熱意を伝えるための大切なツールです。しかし、採用担当者の目に留まり、心に響く自己PRを書くのは容易ではありません。今回は、エントリーシートでよく見られるものの、実は逆効果になりかねないNG表現と、その改善策をご紹介します。
NG表現1:安易な強調表現「すごく」はNGワード
「○○をすごく重視しています」という表現は、自己PRで熱意を伝えたい場合に用いられがちです。しかし、「すごく」は話し言葉であり、フォーマルな文章にはふさわしくありません。せっかくの熱意も、言葉選び一つで軽く見られてしまう可能性があります。
改善策:
- 「非常に」「極めて」など、より丁寧な言葉に置き換える
- 強調表現を避け、「○○を重視しています」とシンプルに伝える
NG表現2:抽象的な「○○力」アピールは具体性を欠く
「コミュニケーション力があります」「問題解決能力が高いです」など、「○○力」という表現は、自己PRでよく見られます。しかし、これらの表現は抽象的で、どのような能力なのか具体的に伝わりません。採用担当者は、あなたの「力」が、実際にどのような場面でどのように活かせるのかを知りたいのです。
改善策:
- 自分の考えを相手の立場を踏まえて論理的に伝えられる
- 困難な状況で、周囲を巻き込みながら目標を達成した経験がある
- など、具体的な場面や行動を示すことで、説得力が増します。
「○○力」を使う場合は、具体的なエピソードを添えて、その能力をどのように活かせるのかを明確に伝えましょう。
NG表現3:具体性のないエピソードは自己満足に終わる
ある部活の部長として「部員へ練習参加を積極的に呼びかけました」という記述は、一見すると積極性をアピールしているように見えます。しかし、採用担当者は「どのように呼びかけたのか」「どのような工夫をしたのか」という具体的な行動を知りたいのです。
改善策:
- 練習の目的や意義を生徒に丁寧に説明した
- メンバー全員に個別に声をかけ、悩みや不安を聞き出した
- 一人ひとりに合った目標設定を提案し、モチベーションを高めた
- など、具体的な行動を記述することで、あなたの個性や能力がより鮮明に伝わります。
まとめ:教員採用試験は「あなたらしさ」を伝えるチャンス
教員採用試験のエントリーシートは、単なる経歴書ではありません。あなたの個性や教育への熱意を伝えるための大切な自己PRの場です。今回ご紹介したNG表現を避け、具体的な言葉で自分自身をアピールすることで、採用担当者の心に響く、魅力的なエントリーシートを作成しましょう。