
今回の動画では、教員の志望動機の書き方とポイントを解説します。
実際に教員志望者が書いた実例を使って解説しますので、みなさんも添削前の志望動機を読みながら一緒にどこを修正するのか予想して見てください!
添削前の志望動機:どこを直すべき?
まずは、添削前の志望動機を見てみましょう。
【添削前】
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私が貴校を志望した理由は2つあります。1つ目は、貴校のホームページで拝見した「生徒が心地よく学べる場所」という言葉に惹かれたからです。生徒が学校にいる時間は、一日の大半を占めています。生徒にとって過ごしやすい環境を提供することが大切だと考えます。2つ目は、大学3年次から塾のアルバイトを通じて多くの子供と関わり、「子供に寄り添うことの大切さ」を学んだ、私の経験が活かせると思ったからです。教育とは、種をまくようなことだと思います。いつか芽が出ると信じて私は指導することができます。これらのことは、学校、学年にかかわらずすべての基礎だと考えています。
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一見すると、丁寧でまとまっているように見えますが、いくつかの改善点があります。
添削ポイント1:文法を見直して読みやすく
まず、文章を読みやすくするために、文法的な修正を加えましょう。
①段落分け
上記の文章には、段落分けがありません。段落を分けることで、文章の構成が明確になり、読みやすさが格段に向上します。
②一文を短く
一文が長く、読みにくい箇所があります。読点を活用して、一文を短く区切ることで、内容が理解しやすくなります。
【添削前】
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大学3年次から塾のアルバイトを通じて多くの子供と関わり、「子供に寄り添うことの大切さ」を学んだ、私の経験が活かせると思ったからです。
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【添削後】
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大学3年次から塾のアルバイトを通じて多くの子供と関わってきました。そこで「子供に寄り添うことの大切さ」を学びました。そのような私の経験が活かせると考えたからです。
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添削ポイント2:内容を充実させて説得力を高める
次に、内容面を添削して、志望動機としての説得力を高めましょう。
①学校の特徴を盛り込む
志望する学校ならではの魅力を具体的に記述することで、学校への理解度と熱意をアピールしましょう。
-生徒の進路先が多様という学校の特徴を示す
②行動に結びつける
これまでの経験を、その学校でどのように活かせるのかを具体的に記述しましょう。
-これまでの経験: 生徒に合わせた多様なアプローチをしてきた経験
-どのような行動で活かすか: 授業や生徒指導で活かす
③「〜したい」で終わる
今までの経験や学校の特徴を踏まえ、その学校で「何がしたいか」という意志を明確に示しましょう。
上記の添削ポイントを踏まえて修正した志望動機が、以下になります。
【添削後】
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私が貴校を志望した理由は2つあります。
1つ目は、ホームページの「生徒が心地よく学べる場所」という言葉に惹かれたことです。2つ目は、生徒に合わせた多様なアプローチをしてきた経験を授業や生徒指導で活かせることです。
私は、大学3年次から塾のアルバイトを通じて多くの中学生、高校生と関わってきました。そこで「子供に寄り添うことの大切さ」を学びました。生徒はそれぞれ性格や目標が異なります。そのため、声かけや課題の設定、授業の雰囲気づくりを行い、生徒が集中できるきっかけを多く作るようにしました。
生徒の進路先が多様な貴校で、「生徒自身が目標を定め、それに向かえる」ように、個性に合った指導を進めていきたいです。
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まとめ:読み手の存在を意識して、意思を伝える
志望動機は読み手の存在を意識することが大事です。自分の書きたいことを書くだけでなく、どうか書いたら相手が楽に読んでくれるのか、必ず伝えなくてはいけないポイントを押さえ、「貴校に入りたい」という想いが伝わるようにしましょう。