通信制大学で教員免許を取得できる?取得方法と通信制大学の選び方

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教員免許を取得する方法はいくつかあります。その1つが、通信制大学の利用です。通常の大学にはないメリットがあるため、通信制大学に通って教員免許を取得しようとしている人もいるのではないでしょうか。

記事では、通信制大学で教員免許を取得しようと考えている人に向けて、具体的な取得方法や入学先の選び方について解説します。

※なお、本記事でご紹介する情報は20221月時点での情報になります。

最新情報は各大学のWEBサイトをご確認ください。

通信制の大学でも教育免許は取得可能

通信制の大学に通っても、小学校・中学校・高校の教員免許が取得できます。通信制でも国語や数学、英語などに限らず地歴や情報・家庭科など幅広い科目の中から取得する教員免許を選べます。

中には、幼稚園教諭や養護教諭の免許を取得できる通信制大学も。取得できる教員免許の種類は大学によって異なるため、通信制大学を選ぶ際は最新情報を確認するようにしましょう。

通信制大学で教育免許を取得する方法

通信制大学で教員免許取得を目指すための学び方には2通りあります。通信制大学へ編入学し、卒業とともに教員免許取得を目指す正科生と、取得に足りない科目のみを履修する科目履修生です。

教員免許を取得したことがない人におすすめなのは、正科生として通信制大学に編入する方法です。

正科生はカリキュラムに従って、取得したい科目や校種の教員免許に必要な単位を履修していきます。そして大学の卒業要件を満たすことで教員免許を取得できます。短期大学を卒業見込みの人や他大学の2年次まで終了している人など、要件を満たしていれば1年次から入学ではなく3年次編入でスタートすることも可能です。

教員免許に必要な単位をいくつか取得している既卒の人は、科目履修生として通信制大学に入学するといいでしょう。足りない単位だけを履修する方法のため、効率的で学費を抑えながら教員免許の取得を目指すことができます。

すでに教員免許を取得している人で、まだ取得していない科目や校種の教員免許を取得したいならおすすめです。しかし、科目履修生では教育実習などの実習系科目を履修できない大学もあります。その場合は正科生として通信制大学に入学または編入する必要があるため気を付けましょう。

通信制大学で教育免許を取得するメリット・デメリットとは

通信制大学には通常の大学にはないメリット・デメリットがあります。通信制大学で教員免許を取ろうと考えている人は、大学選びの前に知っておきましょう。

通信制大学のメリット

通常の大学に通うことが難しい人にとって、通信制大学に通うメリットは豊富にあります。まず挙げられるのが学費の安さです。文系で私立大学に通うと4年間で約400万円がかかりますが、通信制大学なら3080万円ほどです。通常の大学などと比べると安く済む傾向があります。3年次編入ならより学費を抑えられるでしょう。

また、通信制大学では自宅学習が中心です。そのため、自分のペースで教員免許取得に向けた勉強を進めたい人にはおすすめです。日中、大学に通うのがむずかしい社会人にとっては、働きながら教員免許を取得しやすい環境でもあります。仕事後や休日など、都合のよいタイミングで学習を進められるでしょう。

授業だけでなくテストや課題提出オンラインで行う大学も多いです。すでに実習・演習系の単位を取得していれば、大学に通うことなく必要な単位を取得できる大学もあります。通信制大学に通うのは、学費を抑えて働きながら教員免許取得を目指したい人におすすめの方法です。

さらに、働きながら通いやすい通信制大学には、さまざまな職種・年代の学生が集まります。自宅学習が中心ではありますが、スクーリングが必要な授業によっては顔を合わせることもあります。さまざまな人とともに学ぶことで、より視野が広がるでしょう。

通信制大学のデメリット

通信制大学に通うメリットは多い一方で、デメリットもあります。

まず、自分で高いモチベーションを維持しながら学ぶ必要があることです。通信制大学は自宅学習が中心なため、教授や他の学生と接する機会が少ないのが特徴です。自分ひとりではモチベーションの維持に苦労するかもしれません。

大切なのは、なぜ教員免許取得を目指すのかを明らかにし、高いモチベーションを持って学習を続けることです。スクーリングや学生向けのポータルサイトなどを活用して同じ目的を持った学生と交流し、モチベーションを高めるのがおすすめです。教員採用試験や履修科目についての情報交換もできるでしょう。

モチベーションの維持と同時に、ひとりでスケジュール管理をするむずかしさもデメリットとして挙げられます。都合のよいタイミングで学習を進められるものの、自分自身でスケジュールを管理し、課題提出やテストに備えた学習を進めていく必要があります。スケジュール管理のミスが教員免許取得を遅らせることにならないようにしましょう。

自宅学習が中心ではあるものの、演習や実習など授業によってはスクーリングが必須です。社会人の場合は仕事を休む必要も出てきます。通信制大学でも、自宅学習のみでは教員免許取得ができないケースがあるため気を付けましょう。

教育免許を取得できる通信制大学はどこ?

次に、教員免許を取得できる通信制大学を解説します。校種ごとに一覧表にまとめたので、大学選びの参考にしてください。

小学校などの教員免許資格を取得できる通信制大学

まずは小学校・幼稚園・特別支援学校・養護教諭の教員免許を取得できる通信制大学を紹介します。

小学校教員免許

東京福祉大学、聖徳大学、玉川大学、創価大学、東京未来大学、武蔵野大学、明星大学、星槎大学、佛教大学、大阪芸術大学、神戸親和女子大学、姫路大学、環太平洋大学、吉備国際大学

幼稚園教員免許

日本女子大学、玉川大学、佛教大学、明星大学、創価大学、大阪芸術大学、聖徳大学、東京福祉大学、星槎大学、神戸親和女子大学、東京未来大学、姫路大学、環太平洋大学、吉備国際大学

特別支援学校教員免許

佛教大学、明星大学、東京福祉大学、星槎大学、神戸親和女子大学、放送大学

養護教諭教員免許

聖徳大学、東京福祉大学、姫路大学、人間総合科学大学

2022年1月時点

中学校・高等学校教員の免許資格を取得できる通信制大学

次は、科目ごとに中学校・高等学校教員の免許資格を取得できる通信制大学を紹介します。

国語

聖徳大学、慶応技術大学、日本大学、武蔵野大学、法政大学、明星大学、佛教大学、大阪芸術大学

数学

北海道情報大学、明星大学、佛教大学、環太平洋大学

理科

明星大学

社会・地歴公民

東京福祉大学、聖徳大学、玉川大学、慶応義塾大学、帝京平成大学、日本大学、法政大学、明星大学、星槎大学、佛教大学

保健体育・保健

東京福祉大学、日本女子大学、星槎大学

音楽

明星大学、大阪芸術大学

美術・工芸

武蔵野美術大学、明星大学、大阪芸術大学、倉敷芸術科学大学

家庭科

日本女子大学

宗教

佛教大学

英語

東京福祉大学、聖徳大学、慶応義塾大学、日本大学、武蔵野大学、明星大学、星槎大学、佛教大学、環太平洋大学

中国語

佛教大学

情報

北海道情報大学、帝京大学、東京福祉大学、帝京平成大学、佛教大学

商業

北海道情報大学、帝京平成大学、日本大学、法政大学

福祉

東京福祉大学、聖徳大学、佛教大学、九州保健福祉大学

2022年1月時点

教員免許を取得する通信制大学の選び方とは

通信制大学に通うなら、自分に合ったものを選びたいところ。次は、教員免許を取得するための通信制大学の選び方について解説します。

選び方1:家からの距離

通信制大学は自宅学習が中心ですが、テストや授業によってはスクーリングが必要です。数日間のスクーリングが必要だと、家から遠い大学は通学時間・交通費・宿泊費がかかります。

数日間にわたり遠方でのスクーリングが必要となると、社会人にとってはスケジュール管理に苦労することもあるでしょう。スクーリングのしやすさで選ぶなら、家からなるべく近い通信制大学がよいでしょう。

加えて、分からないことを直接聞きに行きやすく、図書館などの大学の施設も活用しやすいですよ。

なお大学によっては全国各地でスクーリングを実施しているケースもあります。本キャンパスの位置だけでなく、スクーリングの会場もあわせて確認しておきましょう。

選び方2:学費

通常の大学に通うよりも通信制大学の学費は安く抑えられる傾向がありますが、金額は大学によって差があります。目的の教員免許を取得するまでに総額でいくらの学費が必要なのか確認しておきましょう。

科目履修生として入学する場合は、履修が必要な単位数によってかかる学費が異なるため注意が必要です。

学費に差があっても取得できる教員免許は同じです。予算が限られているなら、なるべく学費の安い通信制大学を選ぶといいでしょう。

選び方3:実習の期間

教員免許の取得に実習が必要な場合は、実習の期間も確認しておきましょう。特に社会人で働きながら通う場合は、実習の際には仕事を休む必要が出てきます。教育実習だけでなく介護実習など、複数の実習等に参加する必要がある場合もあるでしょう。

教員免許の校種にもよりますが、連続で3週間以上の実習がある場合もめずらしくありません。実習の途中でしばらく休んで、再開することはできないため注意が必要です。

実習の日程は実習先の学校が指定するため、自分の都合で日程を決めることも基本的にはできません。そのため、長期間にわたり複数の実習に参加する必要があると、仕事との両立にも関わってきます。

実習の際にどのくらい仕事を休む必要がありそうか、入学前に把握しておくと安心できるでしょう。

選び方4:免許の種類

ひとくくりに教員免許といっても、校種や科目はさまざまです。必要な単位や実習も異なります。通信制大学によって取り扱っている免許の種類が異なるため、目的の種類の教員免許が取得できる大学を選ぶようにしましょう。

まだ取得したい教員免許の種類が決まっていない場合は、幅広い種類を取り扱う通信制大学を選ぶのがおすすめです。

また、国語と社会、中学校と高校など違う校種や科目の免許を同時に取得することも可能です。そのぶんスケジュールはハードになりますが、希望する場合は確認しておくとよいでしょう。

通信制大学に通って教員免許を取得しよう

通信制大学でも取得が可能な教員免許。学費をなるべく抑え、自分のペースで学習を進められるメリットがある一方、自分自身で高いモチベーションやスケジュールを管理するデメリットがあります。メリットとデメリットをふまえ、自分に合いそうかどうか考えて、通信制大学選びを始めましょう。

なお、教員免許の更新は2022年を目処に廃止される予定ですが、現状では取得から10年後の年度末に更新が必要です。更新の期限が迫っている人は注意してください。

びす太(KJC-01)

教員人材センター編集部

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