一歩先の教育を実感~「ドルトン東京学園中等部・高等部」2021年私立中高教員 1DAYインターン

#レポート
1DAYインターン
「ドルトン東京学園中等部・高等部」2021年私立中高教員 1DAYインターン

※正門前

教員人材センターが主催している私立学校を体感するイベント、私立中高教員1dayインターン。 10月12日はドルトン東京学園中等部・高等部に行ってきました。

定員10名としていましたが、教員志望者の関心が高く、申し込み開始から1週間ほどで〆切となりました。

そもそも1DAYインターンとは?

私立学校では先進性や独自性で生徒や保護者、教育関係者から高い評価を受けている学校がたくさんあります。

私立中高1Dayインターンでは、私立学校専門の人材会社である教員人材センターが「ぜひ見て欲しい」私立学校にみなさんをご招待しました。

今回の1DAYインターンの概要


  • 日時:10/12(火)9:00~11:00
  • 場所:ドルトン東京学園中等部・高等部
タイムテーブル:
  • 09:00~09:30  学校概要説明
  • 09:30~10:30  校内見学・授業見学
  • 10:30~11:00  質疑応答

校長 荒木貴之先生からの学校紹介

米国の教育家ヘレン・パーカストが100年ほど前に提唱した教育メソッドであるドルトンプラン。 荒木先生のお話はそのドルトンプランの概要から始まりました。

モンテッソーリやジョン・デューイの考えを取り入れて考えられたこのメソッドは「自由」と「協働」の2つの原理を重視しています。

ドルトンプランとは~ドルトン東京学園

ドルトン東京学園の大きな特徴の1つに、近年文部科学省が掲げている教育スタイルである「個別最適化された学び」を、少人数教育とテクノロジーで実践できるようにしていることを挙げていました。

ある小学校でこのような学びが実践されていたそうですが、1クラス50人くらいではうまくいかなかったようです。人数規模は大切な要素と考え、1クラスの人数は25人までとしたそうです。

またBYOD(※)を取り入れ、1人1台端末を持つ環境を整えました。学びの様子はクラウドで管理され、学校・家庭両者が確認できるようにしているそうです。

なおドルトン東京学園では、定期テストがなくアサインメントという学びの道筋を設定し、スモールステップで評価をしています。

※BYOD:Bring Your Own Deviceの略。自分の持っている端末を学校でも利用する。

荒木先生は、「中高時代に失敗して欲しいと思っています。この失敗がチャレンジの証だと言えます。」 と、多様性とチャレンジをとても大切にしていると話していました。

先生自身も生徒たちと「気象予報士になる」というチャレンジをし、実際に試験を受けたそうです。落ちてしまったそうですが、またチャレンジしたいと楽しそうに話していました。

他の例として、新型コロナウィルスで学校がオンライン対応をしている間、ゲームにはまった生徒がいたそうです。なんとそのゲームのアジアランキングの100位中3名がドルトン東京学園の生徒でした。
その生徒たちに対して荒木先生は「スゴイ!」と伝えたそうです。

このようなことから、生徒からは「自由な学校」「失敗が許される学校」と言われているそうです。 「チェレンジとは没頭すること、生徒には“やり切った感覚”を持って欲しい」という言葉は印象的でした。

学生たちの前で説明する校長 荒木貴之先生

※学生たちの前で説明する校長 荒木貴之先生


ドルトン東京学園は、来年から高校ができます。高校では文系クラス・理系クラスを作らないそうです。また海外留学しても単位を取得できるようするなど、生徒たちが留学しやすい環境を作るとのこと。

「文部科学省で行おうとしている“高校の普通科改革”の先頭に本校が立つようにしていきたいです」という言葉から常に先に進もうとする学校の姿勢を感じました。

校内見学

荒木先生からの「公立よりちょっと進んだ教育の姿をぜひ見て下さい」という言葉で、校内見学がスタートしました。

ドルトン東京学園の見学は自由がポイント。

参加者は事前に配布された校内地図をもとに思い思いの場所を巡っていました。感染症対策のため教室内には入れませんが、教室の窓はガラス張りのため、授業の様子も見学できました。

校内は建物の中央に写真のような生徒が集まる場所を設け、囲むように教室が並んでいます。

生徒が集うラーニングコモンズ

※生徒が集うラーニングコモンズ


学生たちは自分の教科だけではなく、様々な授業を見ていました。外に出て生徒の活動を見学する方もいました。中には先生に直接質問をして、授業の進め方などを聞いている方もいました。

質疑応答

校内見学の後は、質疑応答の時間でした。副校長の安居長敏先生、教頭の布村奈緒子先生が学生たちの質問にざっくばらんに答えていました。

例えばこのような質問がありました。

Q:校内見学で生徒が自ら発言していることが印象的でした。このような姿勢はどのように養うのでしょうか?

A:子どもは好奇心の固まりです。そもそも発言するものです。そのため、その機会を奪わないように意識しています。生徒は面白ければ反応しますが、面白くないと無反応です。その意味では教員は試されていると言えます。

Q:新卒でもドルトン東京学園で働けますか?

A:働けます。先生は経験をつめば誰でもなれます。また知識の正しさは調べれば分かります教員の役割は変わると思います。正しいことを教えることを怖がる必要はありません。考えるきっかけ、動けるきっかけをいかにつくるか、伴走者であることが大切だと思います。そのためには生徒の変化に気づくことが必要です。

参加者の主な感想です

  • ドルトン東京学園の教育理念が素晴らしく、刺激を受けました。

  • これまで自分が経験したことのない授業や校風を体験することができ、新しい教育のあり方について学ぶことができました。

  • 今回のイベントでは母校とは全く異なる私立中学校の授業風景を見学することができたり、現職の先生にお話を伺ったりととても有意義な時間を過ごすことができました。
    • 最後に

      教育関係者の間でも関心が高いドルトン東京学園。ドルトンプランの考え方や先生方の思い、実践の様子を肌で感じることができました。

      参加されたみなさまの今後の刺激になれば幸いです。

      ●訪問した学校
      ドルトン東京学園中等部・高等部
      学校HP:https://www.daltontokyo.ed.jp/

      びす太(KJC-01)

      教員人材センター編集部

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