プロフィール
- お名前:M.E先生(70歳 女性)
- 2019年3月:私立中高一貫校専任教諭 ⇒ 嘱託 定年
- 2019年4月~:私立学校非常勤講師(キャリアビスタ派遣)
- 現在2校目
「定年後も教育に関わりたい」という思いはあるものの、「なかなか一歩を踏み出せない」「希望に合う学校見つからない」という方は少なくないのではないでしょうか?
今回は、私立中高一貫校専任教諭→嘱託を経て定年退職されたあと、私立学校で非常勤講師として働いているM.Eさん(70歳・女性)に、詳しい仕事内容や実際にエージェントを活用した感想をお聞きしました。再就職を目指している方は是非参考にしてください。
私立中高一貫校で専任教諭として勤務し、その後嘱託として働いていました。嘱託の定年の前年から、退職後は非常勤講師として教育に関わることを希望していましたが、勤務校は遠距離で私の希望には合いませんでした。そこで、他校の求人を探し10校ほど応募しましたが、書類で不採用となりました。
しかし、何らかの形で教育系の分野で働きたいと考え、2ヶ所の学習塾の採点講師になりました。同時に、以前からボランティア活動にも参加したいと思っていたため、週3日、3ヶ所の病院などでボランティアをしていました。
きっかけは、働いている学習塾で責任者が家族の介護のためその役を降り、次の責任者が決まるまで体制が変化したことです。
仮の責任者の補助として大学生が教室運営に関わる事になり、私と塾の今後の運営方針で合わない部分が出てきてしまい、退職することとなりました。この時、やはり非常勤講師として働きたいと考えたのです。
勤務校が講師を直接雇用していたため思い込みもあったのですが、以前は気づかなかった派遣の形態での非常勤講師制度を知ったのも理由の一つです。
学校は異なっても、慣れた仕事ですので馴染むことができました。学校による違いはもちろんありましたが、その学年の同教科担当者にご指導頂き、自身の経験も役立ちました。
学習塾などでは、教員であったことは明かしていませんでしたが、学校には教員人材センターからの講師もいて自然体で接することができました。また、他教科の専任の方も親切に教えて下さいました。
3学期のみ働いた一校目では、当初、生徒の発言が少なく理解度の把握が難しかったです。スムーズに授業は進むのですが、質問に対して発言を促すと決まった生徒が答えるというスタイルになってしまいました。同教科の専任教員や担任に相談し、改善に努めました。
新学期から勤務した二校目では、作成した定期テストの原案を一回だけ却下され作成し直したことがあります。生徒を常に見ているのは専任教員ですから、その方に従うと共に、改善に努めるようにしました。
年度途中で空きが出るとは思ってもいませんでしたが、偶然あり、教員人材センターに登録してから2ヵ月で、3学期の勤務の話を頂きました。
いったんは諦めた教壇への復帰ができたことです。もっと早くから知っていればと今さら思います。また、時間割の都合で空き時間が出来た場合の対応をして下さるところが当たり前ではないことを、講師同士からの話から知りました。私も1時間空いたことがあり、対応していただきました。
私立には、それぞれに歴史があります。一つの勤務校で定年まで働き、退職後も講師として残る友人もいますが、私は退職後の数年を、別の学校に身を置くことも刺激があり、新鮮で良いと思っています。長寿社会ですから、長く勤務した学校に誇りを持つと共に、他校で非常勤講師をすることも人生を豊かにしてくれるものと確信しています。
※2022年3月当時の情報となります。
教員人材センター編集部
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