【中学・高校】教育実習で学ぶことやスケジュールを解説

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【中学・高校】教育実習で学ぶことやスケジュールを解説

中学や高校の教員を目指して勉強中の学生にとって、教職課程の中でも特に教育実習について気になる方は多いのではないでしょうか?教育実習は4年生の5月ごろから始まりますが、その前に概要や内容を知っておくだけでも余裕が生まれ、安心して学習計画や教育実習に向けた準備を進めることができるでしょう。

この記事では、教育実習の概要やスケジュール、実際の教育実習の流れなどについて詳しく解説します。ぜひ参考にして教育実習の準備にお役立てください。


教育実習の概要やスケジュール

教育実習の概要やスケジュール

はじめに、教育実習の概要や手続きのスケジュールについて解説します。


教育実習の概要

教育実習は、教員免許を取得するために履修する教職課程の中でも、特に重要な現場実習です。実習の内容は、クラス活動・指導に参加したり、学習指導案を作成し実際に授業を行ったりすることがメインです。現場の教員が行う授業を見て研究し、実践と学びを繰り返しながら、実習の最後には多くの先生が見守る中で研究授業(公開授業)を行い終了となります。


実施時期は、大学4年生の5月~6月が一般的で、9月~11月に行われることもあり、受け入れ側の学校の都合によって違います。実習期間は、中学校教員免許希望者は3週間以上、高等学校教員免許希望者は2週間以上の実習が必要です。中学・高校両方の免許を希望する場合は、3週間以上の実習が必要で、中学・高校のどちらで実習を行ってもよいことになっています。

実習を行う中学・高校は基本的に自身の母校となっており、学生自身が受け入れ希望校に連絡をして事前に承諾をもらっておくこと、と事前ガイダンスなどで説明を受けるでしょう。受け入れが決まったら、いきなり教育実習に向かうわけではなく、大学で行われる事前指導を数回に渡り受講します。
教育実習では実際に学習指導案を作成し、先生という立場で教壇に立ちますので、指導者としての心構えや技術を学んでいくのです。


当日までのスケジュール

では、在学中に教育実習までどのような手順で進むのでしょうか?大学によって異なりますが、一般的なスケジュールをご紹介します。


大学2年生 2~3月

教育実習生として受け入れてもらえるかどうか、学生自身が母校へ連絡して、母校から事前の承諾をもらいます。即答で承諾をもらえるわけではなく、回答をもらえるまでに少々時間がかかるケースもあると理解しておきましょう。他の学校にも同時に受け入れ依頼をすることは、大学側にも、受入れ先の学校側にも迷惑がかかるため行ってはいけません。


大学3年生

4月になったら、受け入れを依頼した学校へ教育実習の申込手続きを行います。必要書類に記入し、提出物を揃えて必ず期日までに希望校へ提出しましょう。
申込後に受け入れ可否について協議されてから、決定の連絡が来るケースもあります。

大学では教育実習に向けた事前指導が始まります。実際に「先生」として教壇に立つためのスキル、教育者として子どもと接するための心構えや注意事項などを学び、実習のための準備を行う期間です。


大学4年生 4月~5月

教育実習に入る前に、実習先で事前打ち合わせがあります。実習先が決まった後に、学生から受け入れ先の学校に連絡してあらかじめ日程を決めておくもので、実習開始の1ヶ月~2週間前に設定されることが一般的です。事前打ち合わせでは、担当指導教員の紹介や実習期間中の注意事項、実習内容の確認を行います。

当日になってあたふたしないように、分からないことは質問して、できる限り不明点を残さないようにしましょう。


大学4年生 6月~

4年生の6月頃から教育実習が開始されます。実習中は実習生とはいえ現場の教員と同じ「先生」です。遅刻・早退、欠勤をしないなど、社会人としてのマナーを守ることはもちろん、教員としての自覚を持って臨むことが大切です。
実習期間中は体調を万全に保つように心がけ、他の予定は極力入れず実習に集中しましょう。



教職課程について

基本に戻りますが、教員になるためには「教職課程を完了する(教員免許取得)」「教員採用試験に合格する」ことの2つが必要です。教職課程の履修が完了すれば教員免許を取得でき、まず一つ目の条件をクリアすることになります。


教職課程で学ぶ科目は、「教科に関する科目」、日本国憲法、体育、外国語コミ ュニケーション、情報機器の操作といった「教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目」、「教職に関する科目」が基本となり、各大学の特色を生かした科目を学びます。

文部科学省の資料(※)によると、教職課程の重要性について「教員は子どもの将来を担う重要な存在であるため、採用当初から教科指導、生徒指導等を大きな支障が生じることなく実践できることが必要」であるため、「教職課程において、教員としての最小限必要な資質能力を身に付けることは非常に重要」としています。


教員採用試験に合格し晴れて教員になれば、いきなり担任を任せられることもよくあります。新任とはいえ着任したその日から、生徒や保護者からは先生として見られますので、そのような状況を見据えて教職課程でしっかりと基礎を身に着けることが大切です。


※参考:教員を目指そう!(文部科学省)

教育実習で学ぶこと

教職課程の中でも重要な現場実習となる教育実習。その内容はどのようなものでしょうか。 教育実習では、主に下記の項目について実践を通して学びます。


・ホームルーム
担当教員の代わりに、朝の会や帰りの会などを任され、伝達事項などの共有や指導にあたります。


・学級活動
清掃や給食などの学級活動に参加し指導を行います。


・教材研究
担当教科の教材研究をして学習指導案を作成します。


・教科指導
教材研究、学習指導案をベースに実際に教壇に立って授業を行い、宿題や提出物の配布、添削指導も担当します。実習期間の最後には、多くの先生方が見学する研究授業(公開授業)がある場合も。


・授業参観
現職の先生方が行う授業を見学して、指導方法や進行方法などを学びます。


・行事や校務
実習時期によっては行事への参加、校務への参加を通して学校運営について学びます。


・その他、部活動など
部活動への参加を任意で求められる場合もありますが、実習に影響が出ない範囲で検討しましょう。また、授業や活動以外の休み時間などの空いた時間に、生徒と積極的にコミュニケーションを取ると、生徒が考えていることや求めていることが少しでも把握でき、指導に生かすことができます。


教育実習の一日の流れ

教育実習の一日の流れ

続いて、教育実習の一日はどのようなスケジュールなのか、一例をご紹介します。


実習期間中は、生徒が登校するよりも早く学校へ行きます。準備や打ち合わせを行うため7:30前後には出勤することになるでしょう。
朝の会が始まるまでの1時間に指導教員と打ち合わせをしたり、職員朝礼が行われたり。朝の時間はコピー機が混み合うことが多いようですので、印刷は事前に済ませておくのがベストです。


【1日のスケジュール例】


  • 7:30 出勤
  • 8:30~8:40 朝の会
  • 8:45~9:35 1時間目
  • 9:45~10:35 2時間目
  • 10:45~11:35 3時間目
  • 11:45~12:35 4時間目
  • 12:35~13:05 給食準備・給食
  • 13:05~13:25 昼休み
  • 13:30~14:20 5時間目
  • 14:30~15:20 6時間目
  • 15:25~15:50 帰りの会・清掃
  • 16:00 放課後(委員会や部活動など)
  • 準備や作業、打ち合わせなどが終わり次第帰宅

※一例ですので各学校によって時間は前後します。


放課後にも指導教員と打ち合わせの時間を取ってもらいます。翌日以降の指導案作成や授業準備、教育実習日誌の記入なども行い、一通り終わったら退勤です。
スケジュールを見るだけでも、休む間もなく一日が過ぎていくことが想像できるでしょう。


教育実習前に必要な準備

最後に、教育実習前に準備しておきたいことをご紹介します。


使用する教科書・問題集を入手する

事前に教材研究をするためにも、担当の学年で使用する教科書・問題集をぜひとも入手しておきたいものです。学校近くの書店なら取り扱っている可能性がありますが、一般的にはすぐに入手できないことがほとんど。使用する教科書が分かり次第、すぐに手配するようにしましょう。


文房具や上靴を揃える

教育実習中に使用する文具や上靴も用意しておきましょう。文房具は学校にもありますが、実習をさせてもらう立場なので、自分自身が必要なものを購入し、借りることのないように揃えておくのがベストです。
事前に揃えておいたほうがよい物をリストアップしましたので、参考にしてみてください。


【教育実習前に揃えておきたい物】


  • 筆記用具
  • メモ
  • 赤ペン(採点用)
  • はさみ・のり・定規
  • スタンプ(宿題や提出物確認用)
  • バインダー(授業見学で書き込むときに便利)
  • クリアファイル(書類整理用)
  • トートバッグ(学校内持ち歩き用)
  • きちんとした上靴(体育館シューズや新品のスニーカー)
  • 雑巾(掃除用)
  • 腕時計(時間管理に便利)

事前に作成した指導案などのデータを持ち込みたい場合もあると思いますが、端末や記録媒体の持ち込みは情報セキュリティに配慮しなければいけません。事前に学校に確認し許可をもらい、自己判断で持ち込まないようにしましょう。
また、実習中の服装は、中学・高校であればスーツが基本です。運動着などが必要かどうかも事前に確認しておくと、必要な時に慌てずに済みます。


自己紹介を考える

教育実習の初日は、職員室や担当クラスで自己紹介をする機会が必ずあります。自己紹介のネタは事前に準備して、できれば練習しておきましょう。
また朝の会や帰りの会などホームルームを任せられますので、フリートークネタをいくつか考えておくと安心です。新しい情報を取り入れたり、ちょっとした気づきをメモしたり、引き出しを多く持つとコミュケーションにも役立ちます。


指導案や板書計画の下書きを作る

あらかじめ教科書や問題集を入手したら、簡単でも教材研究を進めておくのがおすすめです。中学・高校の場合は、教壇に立つ授業がない時間に教材研究をすることができますが、予習してあると余裕を持つことができます。
また学習指導案や板書計画の下書きを作っておくのもよいでしょう。


生活習慣を整える

教育実習の期間中は、朝7:30には学校に出勤することになります。大学生活で早起きの癖がついている方は少ないのではないでしょうか。
夜更かししていたのに、いきなり早起きの生活に変えても頭が働きませんし、健康面で万全の準備をするためにも、早起きの練習をして生活リズムを整えておきましょう。

また実習期間中の土日は、極力予定を入れないことをおすすめします。リフレッシュのために時間を決めて行える程度の予定ならよいのですが、アルバイトや友人との飲み会などは避けた方が無難です。土日は心身共に回復するように過ごし、翌週の実習に向けて準備します。


教育実習は教員になるための貴重な体験!しっかり準備して臨もう

教育実習は教職課程の中でも大変重要な現場実習です。教職免許を取得し教員採用試験に合格すれば、4月から教員となり「先生」として指導していくことになります。教育実習は、教員として最低限の教科指導やクラス運営のスキルを、実践で身に着けられる貴重な体験なのです。

教育実習を有意義なものにするためにも、しっかりと準備して最大限のパフォーマンスを発揮できるようにしたいものです。


びす太(KJC-01)

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