※正門前の写真
目次
私立学校では先進性や独自性で生徒や保護者、教育関係者から高い評価を受けている学校がたくさんあります。
私立中高1Dayインターンでは、私立学校専門の人材会社である教員人材センターが「ぜひ見て欲しい」私立学校にみなさんをご招待しました。
1888(明治21)年に創立された、キリスト教の信仰に基づく女子校です。これからの社会で活躍する女性に必要な資質や能力を追求し、女子校育・6年間の一貫教育を進化させ続けています。
香蘭女学校中等科・高等科
https://www.koran.ed.jp/
開会のお祈りの後、校長の鈴木弘先生の講話で1dayインターンがスタート。
公立、国立、私立のそれぞれの役割についてお話しいただきました。特に教育委員会や自治体の影響受けない私立の独自性や先進性について強調されていました。
「学習指導要領は10年ごとに改訂されるが、社会はもっと速いスピードで変化している」
「今までの教育は数値化された部分だけに焦点を当てたが、現在様々な問題が出てきている。数値化されていない部分にも注目する必要がある。」
という言葉が印象的でした。
※校長の鈴木弘先生
教頭の船越先生、髙橋先生から「香蘭女学校中等科・高等科」の教育について説明がありました。
まずは「香蘭」の校名の由来。周囲に漂う良い香りが自然と自分に移るように、お互いに良い影響を与え合い、そのことがあたかも自分の香りとなるようになってもらいたい、という故事成語からきているそうです。実際に生徒たちにも「いい影響を互いに与えましょう」と伝えているそうです。校歌にも「薫りをはなて とりどりに」という一節にもそのことが表れているとのことでした。
「自分さえ良ければいい」「勉強さえでいればいい」「運動さえできればいい」という自分中心の意識にならないよう日々指導しているそうです。
また日本では「自分の嫌なことは人にしない」という価値観がありますが、香蘭では聖書の教えに基づいて「自分がしてもらって嬉しいことを人にする」という考えを大切にしているそうです。そのために自分自身を磨くことを重視しているそうです。
その他、学校の1日の流れや、教職員数、校務分掌などの働き方に関するお話もしていただきました。
※教頭の船越先生
教育内容説明が終わると、校内見学。
教室の中に入ったり、図書室では生徒のプレゼンを見たり、と生徒の様々な活動を見学しました。
また各所に趣がある施設があることが印象的でした。
※授業の様子。中等科は3日に1回、席替えが行われるそうです。
※この建物実は体育館です。
校内見学終了後、教室に戻ってグループワーク。
今日一日の感想をシェア。
ただしルールが提示されました。
「事実」と「主観」を分けて話すことは、学校の仕事ではとても大切なことだそうです。
学校では様々な出来事が起こります。また先生として生徒や保護者から何かしらの相談を受ける場合もあります。それらを報告や相談する際、「事実」なのか、「主観が入っているか」分けて伝えることが必要になってきます。
※
Q 女子校で教えることの魅力を教えてください?
A 別学では「その子がその子らしくいる」ことができやすいと思います。また人間関係が密になり、一生の友達ができることも多いです。女子はストライクゾーンにはいると一気に伸びます。そのため教えがいがあると思います。(船越先生)
Q 先生にとって宗教校で働くことはどんなことでしょうか?
A 聖書の言葉を繰り返し学ぶことになるので、自分の一部になると思います。この言葉は何かの岐路に立った時に影響を与えると思います。働く際に信者になる必要はありません。しかし、キリスト教の学校で働く際はキリスト教の「モノの見方」や「価値観を受け入れる覚悟」は必要だと思います。(船越先生)
Q 面接で必ず聞くことはありますか?
A 学生の方には「実習でどんなことを心掛けましたか」と質問することが多いです。内容はもちろん、話している様子も見ています。ぜひみなさんの大事にしていることなどを自分の言葉で話して欲しいですね。(髙橋先生)
女子校の特徴、キリスト教校の特徴、先生方の価値観に触れた1日でした。
参加されたみなさまの今後の刺激になれば幸いです。
教員人材センター編集部
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