カリキュラム・マネジメントとは?押さえておきたいポイントを解説

#教育課程

監修者

田坂圭吾

教員人材センター キャリアコンサルタント

学校教育
びす太(KJC-01)
・カリキュラム・マネジメントとは?
・カリキュラム・マネジメントの必要性とは?

こんな悩みを解決できる記事を書きマシた!

カリキュラム ・マネジメントとは、学校教育を子供と地域の実態に合わせるためのPDCAサイクルを推進していくことです。これだけ聞くと、特に難しくは感じないかもしれません。しかし、実際に体系立てて、教育課程のマネジメントを行っている方は少ないのではないでしょうか?


この記事では、カリキュラム ・マネジメントを確立するために重要な3つのポイントについて詳しく解説します。


カリキュラム・マネジメントとは?


カリキュラム・マネジメントとは、各学校が教育目標を実現するために、教育課程を計画的かつ組織的に編成・実施・評価し、教育の質を向上することを指します。

カリキュラム・マネジメントは、全ての新しい学習指導要領に記載されており、文部科学省によって、これからの教育における重要な要素として位置付けられているのです。


AIの普及により、社会は大きく変わりつつあります。これからは、自ら発見した問題を解決に導いたり、情報や技術を活用して新しいものを生み出したりできる人材が求められるでしょう。


そのような人材を育成するためには、教科を横断した総合的な学習を前提とした教育課程の作成が重要です。従来のように受動的に知識を学ぶのではなく、生徒が主体的に取り組み、思考力や判断力を養えるような授業が求められています。


これまでも、各校の校長・教頭などトップレベルでカリキュラム・マネジメントが検討されることはありました。しかし今後は、現場の教員も巻き込みながら、学校全体で子どもたちの実態を把握・共有し、適切な教育課程をつくっていくことが必要になります。


カリキュラム・マネジメントの必要性


カリキュラム ・マネジメントが必要とされている背景としては、1998年に教育課程基準の大綱化・弾力化の方向性が示されたことや、地方分権化や規制緩和の流れにより、学校の自主性・自律性確立への動きが高まったことなどが挙げられます。


以前は、文部科学省や教育委員会に学校の教育方針を決定してもらっていたため、学校側が自主的に教育方針や教育課程を編成する必要はありませんでした。しかし、現在は学校や校長の裁量権が大きく拡大し、学校ごとに自律的なマネジメントを行うことが求められています。


ここで、求められるマネジメントというのは、授業のやり方や学習内容といったカリキュラムについてだけではありません。各教員の適切な配置や役割分担の明確化など、組織全体のマネジメントを行うことも重要です。これからの学校長は、教育者としてだけでなく、リーダー・経営者としての役割も果たさなければならないのです。


カリキュラム・マネジメントを確立する3つのポイントを解説


教科横断的な視点を持った教育活動


学校の教育活動は、教科ごとに独立した授業が行われがちです。教科それぞれの知識や技術を習得できても、総合的に応用する力を身につけることにはつながりません。新学習指導要領で重視されているようなカリキュラム・マネジメントを確立するためには、第一に、教科横断的な視点を持った教育活動が求められます。


そのためには、学校側が子供たちに身につけてほしい力を明確にし、教育目標を立てることが大切です。そして、その目標を実現するために教科間の連携を図りながら教育活動に取り組むのです。教科間の連携を図るには、教員が教科ごとの役割を考えながら、教える順序も工夫して授業計画を立てる必要があります。


データに基づいた教育課程を編成


データに基づいた教育課程を編成することも重要です。教育課程は教員の視点だけで編成しても、子供たちの状況に合わない可能性があります。事前に地域の現状や子供たちの実態を調査し、客観的なデータに基づいて教育課程を編成することが必要です。


編成した教育課程を実施しながら、評価・改善を行うPDCAサイクルを確立することも大切です。気になることは教員同士で共有し合い、改善しながら適切な教育課程をつくりあげることが必要です。


地域と連携し、教育に必要な人材・資源を外部に求める


地域と連携し、教育活動に必要な人材や資源を外部から集めることもポイントです。たとえば、子どもたちへの授業を行ううえで、教員だけでは対応しきれない、専門性の高い内容を扱わなければいけないこともあります。


その場合は、専門知識を有した地域の人に授業を依頼する方法が有効です。学校外の人に協力してもらうことで、子供たちが将来社会で活躍するために重要な、社会や地域とのつながりを意識させることにも役立ちます。


社会とのつながりを意識させることで、「働くことの意味」などを主体的に考えることにもつながるでしょう。放課後や土曜日を活用し、社会と連携して教育活動を行うことが大切です。


今後の学校教育のためにカリキュラム・マネジメントの考え方が重要


これまでの学校教育では、教員がそれぞれ創意工夫することが期待されてきました。逆にいえば、学校全体のカリキュラムは見えにくくなっていたということです。しかし、今後は教員個々ではなく、チームとして機能しなければいけません。


各教科が一体となってカリキュラムを構成し、適切なマネジメントを行うためにも、カリキュラム・マネジメントの考え方を常に念頭に置いておきましょう。

びす太(KJC-01)

教員人材センター編集部

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