【教員不足は解消されるの?】東京都の教員採用試験が大改革!

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2023.02.28

今回は、東京都教員採用試験の大きな変更点について詳しく解説します。特に、大学3年生から受験が可能になった点は大きな注目ポイントです。

1. 大学3年生から受験できるようになります!

  • (ア) 大学3年で、一次選考の教職教養と専門教養を受験できるようになります。
    • 東京都の一次試験は、教職教養、専門教養、小論文の3つで構成されています。このうち、教職教養と専門教養の2つを3年生で受験することが可能になります。3年生で合格した場合、4年生では一次試験で小論文のみを受験することになります。これにより、4年生の負担が大幅に軽減されます。
  • (イ) 3年で受験した際に不合格だったとしても、4年で再チャレンジできます。 3年生での受験はあくまで前倒し受験という位置づけなので、不合格でも不利になることはありません。
  • (ウ) メリット:3年で合格した場合、4年の時に時間のゆとりができます。
    • 教育実習に余裕を持って取り組めます。また、他の自治体の教員採用試験を受ける余裕ができます。東京近県は試験日が重なるため併願が難しいことが多いですが、他のエリアであれば時期がずれるため併願しやすくなります。併願という点では、私立学校や民間企業の就職活動がしやすくなります。
  • (エ) デメリット:(3年で受ける場合)教員採用試験の勉強を前倒しで行う必要があります。
    • 選考スケジュールは一般の選考と同じ予定で、3年生だけ秋などにずれることはない予定です。そのため、今年度(記事作成時点)3年生になる方は、準備期間が短いため間に合わない可能性もあります。

2. 合格発表が9月に!

例年10月中旬(昨年は10/14)だった合格発表が、9月下旬に変更になります。合否が早くわかるため、その後の就職活動や進路選択をよりスムーズに行えるようになります。

3. 集団面接の廃止!

二次選考で行われていた集団面接が廃止されます。今までの二次選考では、個人面接、集団面接、実技試験(一部の教科)が行われていましたが、今後は個人面接と実技試験(一部の教科)のみとなります。

集団面接が廃止される分、個人面接の内容が変更される予定です。より個人の資質や能力を深く評価する内容になることが予想されます。

4. 教員免許がない社会人が受験しやすくなる!

社会人特例選考が25歳から受験可能になります。今までは40歳以上が対象だったため、大幅な引き下げとなります。 ただし、社会人経験が2年以上必要です。社会人特例選考では、教員免許を持っていなくても受験可能です。 東京都の特例選考の概要か以下の通りです。

  • 教員採用試験合格後2年以内に免許を取得すれば良いという制度になっています。
  • 合格はするものの、免許取得までは採用されない状態となります。免許を取得した段階で正式に採用されます。

合格が決まっているので、安心して教員免許取得に取り組めます。

免許を持っていなくても受験できる自治体は他にもありますので、興味のある方は各自治体の情報を確認してください(特別免許状の取得が求められる場合もあります)。

5. まとめ

受験しやすくすることが際立った変更点です。 応募者数は増えると思われますが、最終的に教員になる人が増えるかどうかは今後の状況を見守る必要があります。

一方で、他の自治体や私立学校にも影響がある可能性があります。

地方出身で東京の大学に通っている学生は、3年生で東京の教員採用試験を受けることが多くなると予想されます。その場合、4年生で地元の教員採用試験を受ける際に、東京の試験の一部が合格している状態になります。

併願はしやすくなりますが、すでに合格を得ている自治体を優先する傾向が強まる可能性があります。優秀な学生の獲得競争が激化する可能性もあります。

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