教員採用試験に落ちたら?すぐに始めるべき行動

# 就活基礎# 自己分析# 学校選び# 面接# 模擬授業# 新卒# 動画+記事
2024.09.24

教員採用試験(教採)に合格することは、公立教員を目指す方にとっての大きな目標ですが、もし不合格だった場合でも、教員への道が完全に閉ざされるわけではありません。今回は、教採に落ちてしまった場合の進路選択肢と、教採以外で教員になる方法、さらに私立学校の教員を目指す際のポイントについて解説します。

1. 教採に落ちた場合の3つの選択肢

教採に不合格だった場合、大きく分けて以下の3つの選択肢があります。

(ア) 次年度の教採にチャレンジする

次年度も教採に挑戦する場合、合格に向けて準備を進めることになりますが、その間、教員としての経験を積むことは非常に有益です。

  • 公立の臨時的任用教員または非常勤講師として働く:
    • すでに臨時任用などの登録をしている場合は、教育委員会からの連絡を待ちます。未登録の場合は、各自治体の教育委員会が行っている登録制度を活用して登録を行いましょう。声がかかる時期は自治体によって異なり、12月以降から翌年4月にかけて連絡がある場合や、連絡がない場合もあります。また、連絡があっても自身の希望に合致するとは限りません。
  • 私立の常勤講師・非常勤講師として働く:
    • 私立学校の場合は、自身で学校に応募し、選考を受けることになります。非常勤の求人は10月頃から増え始め、1月・2月がピークとなります。公立と異なり、応募する学校を自分で選べるため、希望に沿った学校で働ける可能性が高いです。
  • 働き方:
    • 臨時任用や常勤講師の場合は、フルタイム勤務となり、クラス担任などを任されることもあります。一方、非常勤講師は担当する授業数によって勤務日数や時間が変わります。

(イ) 私立学校の専任教員を目指す

「来年度は必ず専任で働きたい」という強い希望がある場合は、私立学校への就職活動をおすすめします。

私立学校では、教採の結果が出る9月・10月以降でも専任教諭の募集が出ることがあります。私立学校の就活では、非常勤・専任問わず、自身で応募し選考を受けることになります。公立のように採用後に学校へ配属されるという形ではありません。なお、私立学校の就活では、「どの学校でもいいから専任になりたい」という考え方では苦労します。自身の教育観やどのような教師になりたいかを改めて整理し、学校の教育理念や特色と合致する学校を探すことが重要です。

(ウ) 民間企業での就職活動に方針転換する

教員以外の道に進むことも選択肢の一つです。

近年、民間企業での経験が評価される傾向があり、教員採用試験においても、一定の社会人経験者を対象とした特別選考枠を設けている自治体もあります。ただし、受験資格を得るためには2年または3年程度の経験が必要となるため、注意が必要です。

教員としてのスキルが生かせる教育業界(塾など)、観光業界、その他技術系の仕事などは、教員への復帰を考えた際にも有益な経験となります。企業経験を積んでから再度教採に挑戦するというのも一つの方法です。

2. 教採以外で教員になる方法

教採以外で教員になる方法としては、主に以下の2つが挙げられます。

  • 私立学校の教員になる: 前述の通り、私立学校では各学校が独自に採用選考を行っています。
  • 講師として経験を積み、特別選考を受ける: 自治体によっては、一定期間以上講師として勤務した者を対象とした特別選考を実施しています。この選考では、筆記試験の一部免除などの優遇措置が受けられる場合があります。

3. 私立学校の教員を目指す際の3つのステップ

私立学校の教員を目指す場合は、以下の3つのステップが重要です。

(ア) 自己分析をしっかりと行う

  • 教採での不合格理由を分析し、自分に何が足りなかったのかを客観的に見つめ直しましょう。筆記試験、面接、模擬授業など、それぞれの段階で改善すべき点を見つけることが大切です。教採の振り返りは、そのまま私立学校の選考対策にもつながります。特に自身の教育観を改めて整理しましょう。私立学校と公立学校では、学校としての役割が異なります。各私立学校の教育理念に合わせて、自身をどのように表現できるかを考えると良いでしょう。

(イ) 教科の勉強に励む

  • 私立学校の選考では、専門科目の筆記試験が課されることが多いです。教採のような一般教養や教職教養を課す私立学校は少ないため、専門科目に特化した勉強が必要です。教採と異なり過去問が出回っていない場合が多いため、教採対策で行った勉強を継続していくことが有効です。

(ウ) 私立求人の情報収集をする

  • 何よりも、求人情報を見つけ、応募することが重要です。私立学校の求人情報は、私学教育研究所(公募のページ)、大学のキャリアセンターなどで収集できます。教員人材センターのような人材紹介サービス(エージェント)も情報収集に役立ちます。複数の情報源を活用し、定期的にチェックすることで、求人情報を逃さないようにしましょう。

4. まとめ

今回は、教採に落ちた場合の進路選択と、教採以外で教員になる方法について解説しました。教員になるための道は一つではありません。自分に合った進路を見つけ、しっかりと準備を整えることで、次のステップに進めます。諦めずに、教員になるという夢の実現に向けて前向きに進んでいきましょう。

すべてのサービスを
無料でご利用いただけます

弊社限定求人などの非公開求人のご案内
応募学校に合わせた選考対策
就活に関する個別キャリア相談

お電話でのお問い合わせ

TEL.0120-542-764

営業時間:09:30 - 18:30

TEL.0120-542-764