
教員採用の面接では、一体どんなところが見られているのでしょうか?
今回は、教員人材センターが、教員採用を行っている学校の先生方向けに実施した「教員採用に関するアンケート」の結果をもとに、面接対策のポイントをご紹介します。
面接通過の決め手TOP5!
今回のアンケートでは、135名の教員採用責任者の方に、面接通過の決め手となった項目を最大3つまで選んでいただきました。
その結果、以下のTOP5が発表されました。
第5位:周囲と協調する能力
周囲と協調する能力は、36校の先生方が選び、第5位にランクインしました。
学校は、教員同士で協力しながら教育活動を行う、チームワークが重要な職場です。
面接では、「周囲と協力して目標を達成したエピソード」などを話すと良いでしょう。
第4位:教員としての価値観
教員としての価値観は、41校の先生方が選び、第4位にランクインしました。
教員としての価値観は、さまざまな質問を通して確認されます。
代表的な質問がこの3つです。
「なぜ教員を目指したのですか?」
「どんな教員になりたいですか?」
「なぜこの学校を選んだのですか?」
これらの質問には、自分の言葉で正直に答えることが大切です。
そして、その教員としての価値観が応募した学校に合っているかどうかが選考の決め手となります。
第3位:円滑なコミュニケーション
円滑なコミュニケーションは、47校の先生方が選び、第3位にランクインしました。
円滑なコミュニケーションは、教員として働く上で非常に重要な能力です。
相手の目を見て話す
質問に明確に答える
人の話を遮らない
など、基本的なコミュニケーションスキルを意識しましょう。
想いを伝えようと熱意が入るあまり、周りが見えずに話が長くなってしまうこともあるので注意が必要です。
第2位:真面目さ・誠実さ
真面目さ・誠実さは、54校の先生方が選び、第2位にランクインしました。
真面目さ、誠実さは、面接での回答、そして態度や言葉遣いからも伝わるようです。
難しい質問・痛いところをつかれた質問の回答で、
言い訳めいた発言をする
話を取り繕う
他責の傾向が強い
などは、マイナスの印象となるので注意しましょう。
すぐに答えることが難しい質問には
「申し訳ありません。少し考える時間をいただけますか。」など、一言断りを入れることも誠実な対応です。
第1位:教科に関する知識
教科に関する知識は、58校の先生方が選び、堂々の第1位に輝きました。
知識の深さは、これまでのランキングの2~5位を上回ると話す方もいます。
多くの学校が、担当教科の深い専門知識を持つ人を採用したいと考えるのは、当然の結果と言えるでしょう。
面接では、教科に関する知識を問われる質問として「大学の研究テーマ」を聞かれることが多いです。
英語の先生は英語で質問され、英語で答えてくださいと言われるケースも多いようです。
「ベクトル方程式を簡単に伝えるとしたらどうしますか」「浮力はなぜ生じるのか教えてください」
といった教科に関する質問をされる場合もあるので、しっかりと準備しておきましょう。
面接対策のポイント
今回のアンケート結果から、面接対策のポイントをまとめると以下のようになります。
第1位:教科に関する知識
第2位:真面目さ、誠実さ
第3位:円滑なコミュニケーション
第4位:教員としての価値観
第5位:周囲と協調する能力
これらのポイントを踏まえ、万全の対策で面接に臨んでください。