
今回は、面接で内定を勝ち取るために効果的な、面接練習についてお話しします。面接に自信を持って臨みたい方、5つのステップをご紹介しますのでご欄ください!
1. 面接練習の効果
面接練習を行うことで、以下の効果が期待できます。
- (ア) 自分の考えを整理できる:
- 頭の中で考えていることを具体的にアウトプットすることで、伝えたいことが明確になります。
- (イ) 進む志望度が高くなる:
- 応募先の学校を詳しく調べて行うことで、その学校への志望度が高まります。
- (ウ) 相手に伝わる話し方を磨ける:
- 練習相手がいることで、自分1人では磨きづらい、話し方の練習ができます。
- (エ) 自信が持てるようになる
- 「やることはやった」という事実が自信に繋がります。
2. 【ステップ1】メモで整理する!
面接では、言葉だけで相手に情報を伝えなければなりません。模擬授業のように言葉以外の方法(板書など)は使えず、あくまで言葉だけの勝負になります。頭の中で考えていることを言葉にするのは意外と難しいものです。適切な言葉がなかなか出てこないこともあるのではないでしょうか。
そのため、まずは伝えたいことをメモ書きでも良いのでアウトプットすることが重要です。台本のように文章にする必要はなく、箇条書きでOKです。頭に浮かんだことはとにかくメモしておきましょう。
3. 【ステップ2】相手を見つけて実際に話してみる!
いわゆる模擬面接をやってみましょう。ステップ1で作成したメモで、ある程度話す内容が頭に入っていたとしても、実際に話してみるとイメージ通りに言葉が出ないことがよくあります。主な理由としては、
- 伝えたいことが整理できていない
- 面と向かって話すと緊張してしまう
- 相手の反応で話す内容や順番が変わってしまう
などが挙げられます。
最初は定番の内容、例えば「学生時代頑張ったことは?」「なぜ教員を目指そうと思いましたか?」などで練習してみましょう。機会があれば、入室から退室まで、本番に近い環境・流れでやってみると効果的です。練習相手は友人など身近な人だけではなく、大学のゼミの先生やキャリアセンターの方、私たちのようなエージェントを活用するのもおすすめです。
4. 【ステップ3】面接官役もやってみる
模擬面接では、面接官役も重要な役割を担います。しかし、面接官役は意外と難しいです。何を質問していいか分からず、一問一答になってしまうこともあります。
面接官役は、応募者役の話に対して、「なぜ○○を始めたのか」「どんなことを考えているのか」「どんなきっかけで教員に興味を持ったのか」など、相手の性格や人柄が分かる質問をしてみましょう。そして、一問一答ではなく、相手の回答にもう一歩踏み込んで質問するといいでしょう。
できれば、模擬面接では応募者役1名、面接官役2名の3人で行うことがおすすめです。いろいろな質問が出てくることで、より効果的な練習になります。
5. 【ステップ4】伝わる表現を意識する
練習相手が友人だとしても、実際の面接官は他人です。友人の場合、多少言葉足らずでも聞き役の方が話を補ってくれるかもしれません。しかし初対面の人の場合、話した以上のことを察することは難しいです。練習の場でも丁寧な言葉遣いや説明を心掛けるようにしましょう。同じ言葉でも、自分と相手が考えるイメージが異なる場合があります。例えば、「リーダーシップがある」という言葉一つをとっても、
- 自分が手本として動くことで周りを引っ張っていく
- 周りが動けるように、的確な指示をする
など、さまざまな解釈があります。自分の考えが相手に伝わる表現を意識しましょう。
また、相手とのコミュニケーションを意識し、演説にならないよう注意しましょう。
6. 【ステップ5】振り返りを行う!
面接練習後、「なんとなくうまくいった」「なんとなくうまくいかなかった」で終わらせるのは避けたいところです。
お互いに褒め過ぎたり、過度にダメ出しをしたりするのではなく、
- 応募者役が「うまくいった」と思ったときは、何がうまくいったのか?(逆も同様)
- 面接官役が「この人いいな」と思ったときは、何でそう感じたか?(逆も同様)
を、次も再現できるように具体的に言語化して振り返りましょう。
面接で陥りがちなミスは大きく2つあります。「伝え方のミス」と「話す内容のミス」です。
- 話す内容のミス:
- 話が抽象的(自己分析や応募先の分析が甘い可能性があります)
- 質問と回答がズレている
- 話と応募先がつながらない
- 伝え方のミス:
- 話が長い
- しぐさが不自然(目線、話すスピード、身ぶり手ぶり)
話していて詰まった部分は、自分の中で整理できていない(腹落ちしていない)部分です。話している内容に自分が自信を持てていない、使っている言葉に自分が慣れていない、などが原因として考えられます。
振り返りの際には、録画・録音するのも有効です。
7. 面接は場数がモノを言う
練習する機会があれば、積極的に活用しましょう。教員は人に伝える仕事です。面接も伝え方を磨く機会と考えて、前向きに取り組んでみてください。場数を踏むことで、必ず自信につながります。