教員就職活動における1月以降の求人動向と、この時期ならではの就活のポイントについて解説します。新年度(4月)からの採用に間に合う求人も多くありますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 1月~2月は求人が増加傾向
1月から2月にかけては、教員求人が増加する傾向にあります。特に1月は、10月に次いで求人数が多くなる時期です。これには以下の2つの理由が考えられます。
- 理由①:現職教員の次年度勤務状況の確定: 秋口から12月にかけて、現職教員の次年度の勤務状況が確認されるため、退職や異動などによる教員の空きが明確になってきます。
- 理由②:1月~2月の入試実施: 私立学校などでは1月から2月にかけて入試が行われるため、新年度の生徒数が確定し、必要な教員数が具体的に見えてきます。
これらの理由から、各学校が新年度に必要な教員数を具体的に把握し、求人活動を本格化させるのがこの時期なのです。
2. この時期の求人の特徴
冬の時期の求人には、以下のような特徴があります。
- 常勤・非常勤の求人が多い: 特に非常勤講師の求人が多く、具体的な授業時間数や時間割が事前に提示されることもあります(4月に近づくほどこの傾向が強まります)。
- まれに専任の求人もある: 内定辞退などが発生した場合、専任教員の求人が出ることもあります。
- 応募から採用までの期間が短い: 選考スピードが速く、早い場合は1週間程度で採用が決まることもあります。特に非常勤の場合は、専任よりも選考過程が少ないことが多いです。
- 内定承諾などの判断も早く求められる: 学校側からの連絡や内定が出た場合、応募者側も迅速な判断を求められる傾向があります。
3. 冬の就活のポイント
冬の就活を成功させるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 求人情報のこまめな確認: 公募ページは週に1回はチェックするなど、求人情報の更新状況を常に確認するようにしましょう。
- 応募校数の増加に伴う注意点①:スケジュール管理: 応募校数が増える傾向にあるため、面接などの日程が重複(ブッキング)しないように、しっかりとスケジュール管理を行いましょう。
- 応募校数の増加に伴う注意点②:応募書類の質: 応募校数が増えると、応募書類の作成が雑になる可能性があります。学校側は応募書類をしっかりと確認しているので、丁寧に作成することを心がけましょう。
- 4月からの生活状況を踏まえた働き方の決定: 自身の状況(Wワークの有無、次年度の教員採用試験受験予定、大学院進学予定など)を踏まえ、無理のない働き方を検討しましょう。大学院進学の場合は、どのくらい勤務時間を確保できるのかを考慮することが重要です。
- 無理な仕事は引き受けない: 求人があると、無理な勤務日数や自信のない分野の指導でも「できる」と言ってしまいがちですが、無理な勤務は後々自身を苦しめることになります。しかし、何でも「できない」と断るのも採用につながりません。自身の能力と相談し、無理のない範囲で応募するようにしましょう。
- 学校からの連絡は必ず確認し、早めに返信する: 応募した学校からの連絡は必ず確認し、できる限り早めに返信するようにしましょう。
4. まとめ
新年度に向けて、教員求人はまだまだあります。選考スピードが速くなると同時に、応募者側も内定を受けるかどうかの判断の速さが求められます。ある程度働き方の条件や、働きたい学校のイメージを持って、1月から3月の就職活動に臨んでください。