教員希望の方・中学受験を考えている保護者の方へ 中学入試ってこんな感じ!

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2023.01.27

今回は、中学入試の特徴について解説します。私立・公立どちらの学校を志望されている教員の方も、入試で子どもたちや保護者がどのような経験をしているのかを知っておくことは、生徒理解を深める上で非常に役立ちます。ぜひご一読ください。

1. 中学入試は試験一発勝負

同じ入試でも、中学入試と高校入試は大きく異なります。大きな違いは、中学入試は試験一発勝負の要素が強いことです。

高校入試の場合、内申点も合否に影響を与えます。公立高校では、当日の試験の点数に内申書の内容を加えたものが最終的な点数となります。私立高校でも、内申点が優遇対象になり、志望校を決める際に内申点を参考に合格可能性の高い学校を受験するのが一般的です。

一方、中学入試の場合、内申点のような制度はありません。当日の試験の点数のみで合否が決まります。

2. 中学入試は親子の戦い!

中学入試は「親子の入試」と言われることがあります。もちろん、受験勉強をし、当日受験をするのは子ども本人です。しかし、私立学校の情報を集め、子どもが勉強できる環境を整え、時には子どもを励ますなどモチベーションを維持する役割を担う親の存在も、中学入試では非常に大きいのです。

3. 入試問題は難しい?

メディアで中学入試の問題が紹介されることがあり、「よくこんな難しい問題を小学生が解くな」と思う方もいるかもしれません。なぜそのような問題が出題されるのか、それは「学校が独自で問題を作成できる」からです。

高校入試の場合は、中学校で習う範囲から出題されますが、中学入試にはそのような制約はありません。小学校で習う内容をベースに、教科書の内容を超える問題も出題されます。例えば、算数では面積図や和差算、仕事算など独特の考え方を扱い、社会では小学校で習う範囲を超える知識に触れることもあります。

近年は、知っていることや問題文で提示されている内容を材料にして、自分の考えを表す、いわゆる思考力を問う問題も増えてきました。

4. 受験勉強は1年では足りない?

夜、塾の帰りと思われる小学生を見かけることがあるかもしれません。中学入試のために塾に通うのは一般的で、近年は入塾する学年が早まっています。遅くても小学校5年生からの通塾おすすめられることが多いでしょう。塾の考え方では、受験に必要な内容を網羅するには2年間が必要とされています。中学受験の塾では、小学校5・6年生は週3回程度塾に通うことになります。

小学校5年生までは、学校以外の時間は週3回程度の塾と習い事を両立していることが多いようですが、6年生になると本格的な受験勉強を行うため、習い事を辞める場合もあります。

5. 受験シーズンはかなり大変!

中学受験のシーズンは地域によって異なりますが、1月~2月が中心です。この時期は非常に慌ただしくなります。受験する学校数は3~5校が多いようです。

多くの私立学校は試験回数を複数回設けており、結果も即日発表される場合が多いです。そのため、試験の状況によって、もう一度同じ学校を受けるか、別の学校を受けるかなどを判断する必要が出てきます。受験する本人は試験のプレッシャーを感じ、受験回数が増えると体力も心配になります。また、保護者も大きなプレッシャーを感じます。

6. そこまでして受験をするのは?

何もしなくても地元の公立中学校に通えます。それでも中学受験をするのは、「子どもにはできるだけ良い教育環境を用意したい」という保護者の思いと、勉強などを通して目標を持った子どもの「この学校に行きたい」という思いが重なっているからだと思います。

きっかけとしては、「地元の中学校の評判が良くない」「保護者同士の話から興味を持った」「友達が塾に通うから自分も行きたい」といった、明確に受験をしたいという意識ではないことが多いです。

7. まとめ

今回は中学入試の概要について解説しました。私立学校で働くことを考えている方は、子どもたちや保護者がどのような努力や苦労を経て入学しているのか、その背景を理解することで、生徒への接し方も変わってくるかもしれません。公立学校を検討されている方も、そのような子どもたちや家庭に関わる可能性があります。その時に、中学受験の状況を知っていることは、生徒理解の一助となるでしょう。

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