
教員採用の裏側を大公開!麻布大附属&専修大附属の副校長・教頭が語る、採用のポイント
教員を目指す上で、採用担当者の考えについて詳しく知りたいという方は多いのではないでしょうか。「どんな人が採用されるのだろう?」「どんな対策をすればいいのだろう?」
そのような疑問をお持ちのあなたに、今回は、麻布大学附属高等学校の副校長先生と専修大学附属高等学校の教頭先生をお招きし、教員採用の裏側について、ざっくばらんにお話を伺いました。
この記事を読むことで、教員採用の現場で求められる人物像や、効果的な試験対策のヒントを得られるでしょう。
採用までの流れ
両校とも、書類選考、筆記試験、面接、模擬授業といった選考プロセスを経て、採用者が決定します。
麻布大学附属高校:書類選考→筆記試験・教科面接→模擬授業・最終面接
専修大学附属高校:書類選考→筆記試験→二次面接→模擬授業・面接→役員面接
書類選考のポイント
履歴書以外に、両校とも提出を求める書類があります。
麻布大学附属高校:卒業証明書、単位取得証明書、教員免許状
専修大学附属高校:400字程度の志望理由書
専修大学附属高校の長谷川先生によると、志望理由書では、学校の教育理念に共感しているだけでなく、自身の経験や強みを具体的にアピールすることが重要とのことです。
また、麻布大学附属高校の坪井先生は、履歴書の顔写真についても、応募者の姿勢や心持ちが現れるとして、注意を払っているそうです。
筆記試験のポイント
筆記試験では、教科の専門知識に加え、教育問題に関する小論文が出題されます。
教科の試験:大学入試レベルの問題が出題。難易度はさまざまで、センター試験レベルから難関大学レベルまで幅広い。
小論文:教育問題や大学入試、ICT教育など、テーマは多岐にわたる。論理的な思考力や文章構成力が問われる。
両校とも、筆記試験の結果は、その後の選考に直接影響しないとしていますが、一定の知識や能力があるかどうかを判断する材料として、活用しているようです。
模擬授業のポイント
模擬授業では、授業スキルだけでなく、準備に対する姿勢や熱意が重視されます。
麻布大学附属高校:15分程度の模擬授業後、面接を実施。
専修大学附属高校:1時間分の授業を想定して準備。20分程度の模擬授業後、面接で授業の展開について質問。
坪井先生は、「模擬授業にどれだけ真剣にアプローチしているか、生徒に伝えることを工夫しているか」といった点を評価しているそうです。
長谷川先生も、「経験よりも準備が大切。意欲や熱意は、準備に現れる」と強調していました。
面接のポイント
面接では、教員としての適性や人間性、熱意などが評価されます。
麻布大学附属高校:2回の面接を実施。1回目は教科担当者が中心、2回目は管理職が中心。
専修大学附属高校:3回の面接を実施。1回目は教科主任と教頭、2回目は教科主任と管理職、3回目は理事長などが担当。
坪井先生は、「教員として、人間力やコミュニケーション能力、視野の広さ」を重視すると述べました。
長谷川先生は、「経験だけでなく、さまざまなことに興味を持ち、幅広く経験していること」が重要であると語りました。
おわりに
この記事では、麻布大学附属高校と専修大学附属高校の教員採用について、ご紹介しました。
教員採用は、学校によって選考基準や重視するポイントが異なります。
しかし、共通して言えるのは、教員としての熱意や人間性、そして、子どもたちと真剣に向き合う姿勢が求められるということです。
ぜひ、今回の記事を参考して選考に臨んでください。