
私立学校の教員採用において、模擬授業は重要な選考プロセスの一つです。今回は、(東京都市大学付属中学校・高等学校 副校長兼教頭の草間先生と、宝仙学園中学高等学校共学部理数インター教諭の堀切先生をお招きし、模擬授業選考の評価ポイントについて解説していただきました。
模擬授業の概要
両校とも、模擬授業は15分程度で、事前にテーマと教材が提示されます。生徒役は6~7名程度で、実際の授業を想定して行われます。
- 東京都市大学付属中学校・高等学校
- 50分の授業の冒頭15分を想定
- 1週間前にテーマを提示
- 指導案の提出は任意だが、提出を推奨
- 宝仙学園中学高等学校共学部
- 教材と授業のポイントを提示
- PCやプロジェクターの使用希望を確認
- 指導案の提出は不要
模擬授業で見られているポイント
模擬授業では以下の点が重視されます:
•インタラクティブ性: 授業が一方的な説明に終始せず、生徒とのやり取りを含んでいるか。
•指導案の活用: 指導案の提出は必須ではないが、授業構成の理解を深めるため提出が推奨されています。
•緊張への対応力: 試験環境においても自然に振る舞い、生徒(役の教員)と有意義なやり取りを行う能力。
特に草間先生は「主体的な学び」を重視し、授業を進める上で生徒とのやり取りを工夫すてほしいと話されていました。堀切先生は、模擬授業中の教員の動きや生徒への配慮に注目し、緊張に打ち勝つ姿勢を評価基準の一つとして挙げていました。
お二人のメッセージ
草間先生は、私学教員としてのやりがいを感じ、学校の詳細な情報収集の重要性を強調しました。また、私学教員を新たな挑戦として捉えてほしいです。
堀切先生は、宝仙学園の自由で積極的な学びの環境に触れながら、教員採用説明会などを活用して、学校の特徴を深く理解してほしいです。
まとめ
模擬授業は選考の1つではありますが、応募された方が実際にどのような授業をするのかを披露する場です。あくまで生徒がいることを意識して事前準備や模擬授業本番に臨みましょう。