
1DAYインターンから見えてきた「文化学園大学杉並中学・高等学校」の魅力をお届けします。
そもそも1DAYインターンとは?
私立学校では先進性や独自性で生徒や保護者、教育関係者から高い評価を受けている学校がたくさんあります。
私立中高1Dayインターンでは、私立学校専門の人材会社である教員人材センターが「ぜひ見て欲しい」私立学校にみなさんをご招待しました。
今回の1DAYインターンの概要
- 日時:10/22(金)9:00~12:00
- 場所:文化学園大学杉並中学・高等学校
- 09:30~10:15 学校概要説明
- 10:30~11:15 授業見学
- 11:30~12:00 質疑応答
文化学園大学杉並中学・高等学校とは?
日本とカナダ両方の高校卒業資格が得られる「ダブルディプロマ」プログラムを導入している学校です。その他、STEAM教育の実践など新しい取り組みを積極的に導入しています。
文化学園大学杉並中学・高等学校
学校HP:https://bunsugi.jp/
- 〒166-0004 杉並区阿佐谷南3-48-16
- JR「阿佐ヶ谷」/「荻窪」両駅より徒歩約10分
- 東京メトロ「南阿佐ヶ谷」駅より徒歩10分
教頭 小島浩司先生からの学校紹介

文化学園大学杉並では教員採用説明会も行っています。その時の動画を写しながら、説明をして頂けました。
学校の概要
2018年に女子校から共学校になりました。生徒募集は順調で現在定員1200名に対して、1245名が在籍しているそうです。これからはより学力レベルを上げていくとのことです。
また新型コロナウィルスの対応で、生徒へ配布しているタブレット型ノートパソコンを使用して、オンライン授業を開始しました。
コースの紹介
- 「進学コース」併設の文化学園大学などを含め、多様な大学へ進学
- 「特進コース」国公立大を第一志望に、難関大学へ行くためにおすすめ。
- 「ダブルディプロマコース」海外大学や、ICUなど国内難関大学の国際学部系へ。
どのコースからも全員4年制大学を目指します。
教育の特色
2020年より「STEAMプロジェクト」が開始されており、すでに以下のような実績があります。
国語力アップを目指しており、記述に力を入れています。理系思考の育成としては反復学習をおこなっています。
また部活動が盛んということも特色のひとつです。
その他「i-たび」=修学旅行は行き先や現地での探究テーマを自分たちで決めており、2019年の実績では、イタリア、ベトナム、北九州に行かれたとのことでした。
先生方の座談会の動画
続いて若手の先生方の座談会動画も見ました。この動画ではお題に先生方が答えていくという流れでしたが、主な内容をご紹介します。内容の一部をご紹介します。
Q:仕事をしていて一番楽しい時間は?
A:授業をしている時
最近は、生徒たちが成長しているとき。生徒たちが何かに打ち込んでいる姿を見た時に楽しいと感じる。
Q:この学校で働き始めて自分が変わったと思ったことは?
A:明るくなった。いろいろなことに生徒が打ち込んでいる姿を見て変わった。
Q:職場の雰囲気は?
A:すごくいい。生徒の感じだったり、アットホームな感じだったり。
また先生たちの仲の良さ、チームワークを感じる。それぞれ得意分野で楽しめている。いろいろ頑張って働いている先生が多い。
Q:子育てしながら働くってどうですか?
A:めちゃくちゃ大変。ラクな子育てはないのが前提。時間に限りのある中で、悩んだりしたときにいろんな先生にアドバイスをもらった。
緊急事態宣言のときは本当に大変だった。同僚同士なんとか相談して乗り切った。自分のやりたいことをしながら、子育てできる環境をもらっている。
Q:未来の仲間にひとこと
A:「文化学園大学杉並中学・高等学校」は、それぞれのやり方を尊重しつつサポートしてくれます。
最近の採用試験について
続いて最近の採用試験の傾向についてお話いただきました。
採用試験でグループワークを実践
いままでは、筆記試験に合格したら、模擬授業をしていただき、最後に面接。これを1日で行い、その日のうちに合格者を決めていたそうです。
これからはチームとして教員同士で協同してやっていけるかを審査したいので、今年度からグループワークを導入し、続ける方向で考えているとのことです。
ICT機器を使って作業していくことも必要
「ICT機器の知識についてある程度、精通している人がいい」と話されていました。
「少し前までは、画面越しで授業すると思っていませんでした。それがコロナ過で一気に変わりました。それくらい教育環境は急に変わります。そのような変化に対応できる人材を求めています」
ダブルディプロマコースの授業を見学

ダブルディプロマコースの数学を見学した模様をお伝えします。こちらの授業は英語で数学の授業をしていました。
教室内の席は可動式になっているため、生徒たちが、自分で机と椅子を準備して授業が始まりました。
生徒一人ひとりがパソコン端末を使って授業に参加していました。
授業の流れ
Kahoot!のアプリを使いながら授業が進みます。
アンケート集計したものを、パワポとExcelで資料作成をおこない、Kahoot!のアプリを使ってひとりひとり発表していきました。発表者については、Kahoot!のアプリのルーレットで決定してきます。
そして、クイズ形式で進行していきます。
最後に質疑応答
授業見学の後は、質疑応答の時間でした。小島先生が学生たちの質問にお応えいただきました。
Q:ダブルディプロマコースの生徒はどのような学校に進学するのでしょうか。また将来どうなってほしいとお考えですか?
A:約3分の1は海外大学です。カナダのみならず、例えばオランダの大学は数多く進学しています。中にはチェコの医学部に行く生徒や、アメリカの大学のケースもあります。
それでも、日本の大学へ多く進学します。ダブルディプロマコースの生徒たちは、入学当初みんな最初海外へ進学したいと思っています。
しかし、日本の大学は入試で優遇してくれるケースが多いです。例えば外国人学生の入試や、海外帰国生入試を受けさせてくれるのです。そのような事情もあり。2/3くらいは国内の大学へ進学しています。
Q:生徒の男女比はどれくらいですか?
A:中学校は6対4で少しだけ女子が多いです。高等学校も7対3もしくは6対4で女子が多いです。
Q:見学中にZoomの参加の生徒も見られました。現在オンライン授業はどんな状況でしょうか?
A:現在、10人くらいオンラインで授業を受ける生徒がいます。中国から入学する予定だった生徒が、コロナ禍の影響で、来日して学校に通うことができないため、Zoomで授業をしています。
参加者の主な感想です
- 自分が高校時代の時とは違った授業を見学することが出来て、より教員になりたいという思いが強くなりました。
- 私立の学校に行った事がなかったので、インターンを通して私立学校で教員として働くという事のイメージがつきやすくなりました。
- 授業の様子を間近で見ることができ、同じ教員志望の他大学の学生たちと交流することができました。
- 日本で最先端の英語教育をしっかり見られました。また教頭先生のお話がかなり丁寧でした。
最後に
新しい試みを取り入れ時代に合わせた変化をしている文化学園大学杉並中学・高等学校。生徒の様子や先生の様子を肌で感じることができました。
参加されたみなさまの今後の刺激になれば幸いです。