教員の採用について
公立学校と私立学校では勤務形態や採用方法が異なります。ここでは、私学教員を目指すなら必ず知っておくべき情報をご紹介します。私立学校ならではの採用までの流れや選考ポイントなどを知り、就職・転職活動を有利に進めましょう。
教員の採用方法
公立学校・私立学校の教員になるためには、以下が一般的な方法です。
公立学校
各都県の教員採用試験
各都県の教育委員会の講師登録
私立学校
各学校がそれぞれ募集・採用
各都県の私立中学高等学校協会の履歴書委託ならびに適性検査
雇用形態の違い
専任・常勤・非常勤の違い
公立・私立には雇用形態として、専任・常勤・非常勤といわれる形態があります。各学校により名称が異なる場合がありますが、各形態の概要は表のようになります。
雇用形態 | 主な仕事内容 |
---|---|
専任 | 学校によっては「教諭」「専任教諭」「専任教員」等と呼ばれます。正規雇用(期限の定めのない雇用)になります。 授業はもちろん、クラス担任や教科主任・進路指導など学校内にある様々な校務を担当します。 学校内の最も重要な業務を行う教員です。 |
常勤 | 学校によっては「専任講師」「特別任用講師」等と呼ばれます。非正規雇用(期限の定めがある雇用)になります。基本的に1年契約となり更新もあります。 また学校では常勤の教員を更新時に専任として採用することもあります。 |
非常勤 | 学校によっては異なる名称で呼ばれることもあるようです。非正規雇用(期限の定めがある雇用)になります。基本的に1年契約となり更新もあります。 授業が主な業務となり、その他の校務を行うことはあまりありません。そのため授業がある日に出勤することになります。 |
- 常勤雇用と非常勤雇用の場合には、直接雇用と派遣雇用の2種類があります。
派遣雇用
弊社のスタッフとして学校に勤務する働き方です。
勤務決定後も弊社のスタッフのフォローが随時入ります
採用スケジュール
私立と公立では、採用スケジュールも異なります。
公立学校の採用スケジュール
公立学校では各都道府県が定めた募集要項に沿って選考が行われます。
私立学校の採用スケジュール
公立と違い私立は学校ごとに採用を行っているため、募集・選考を行う時期は学校によって異なります。
採用までの流れ
求人を探す
私立学校の採用は一般企業と同様に、学校ごとに行われます。
求人は学校のホームページが一般的ですが、新聞の求人欄に掲載されることもあります。
また各学校の求人情報を取りまとめているホームページや学校の求人を扱う人材会社もあります。
一般的な選考の流れ
私学の選考には大きく分けて①書類選考、②筆記試験、③模擬授業、④面接の4種類があります。
なお学校により、面接が複数回行われたり、筆記試験がなかったりするなど、実施される選考方法が異なります。このように、学校によって独自の選考を行うことも私学の特徴といえます。
主に応募者からの履歴書をもとにした選考になります。課題作文(小論文)を課す学校もあります。
様々な筆記試験が行われますが、主に教科に関する試験となります。
筆記試験では主に大学入試レベルの問題が出題されます。学校により異なりますが、センター入試レベルの問題を出す学校が多いです。
教室で15 分程度の授業を行います。主に校長・教頭や教科の先生が同席しますが、その他の先生が同席する場合もあります。
主に校長や教頭と面接を行います。採用担当者と応募者が1対1の場合もあれば、採用担当者が複数名同席する場合もあります。