1DAYインターンから見えてきた「玉川聖学院中等部・高等部」の魅力をお届けします。
目次
私立学校では先進性や独自性で生徒や保護者、教育関係者から高い評価を受けている学校がたくさんあります。
私立中高1Dayインターンでは、私立学校専門の人材会社である教員人材センターが「ぜひ見て欲しい」私立学校にみなさんをご招待しました。
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タイムテーブル:
聖書に基づく人格形成を行う伝統的なミッションスクールです。ICT環境が整っており、コロナ過でのオンライン対応も早期から行っていました。
玉川聖学院中等部・高等部
学校HP:https://www.tamasei.ed.jp/
学院長の安藤理恵子先生と、教頭の土屋くによ先生からのご挨拶から、1DAYインターンがスタートしました。
谷口ホール(創設者谷口茂壽先生の名がつけられたホール)で朝の礼拝が行われます。ホールはステンドグラスに囲まれ、パイプオルガンもある荘厳な空間です。
生徒から聖書の一節が朗読され、安藤先生からその一節に関わるお話がありました。コロナ禍の感染対策のため、学年ごとにホールで参加する方と教室で参加する方に分かれているそうです。
※谷口ホールと礼拝前の安藤先生
安藤先生よりご説明いただきました。
「世界をつなげる心を育てる」
「いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら3つです。その中で一番優れているのは愛です。」 新約聖書 コリント人への手紙第一 13章13節
~神に対しては信仰、事に対しては希望、人に対しては愛~
玉川聖学院はミッションスクールの中でもキリスト教色が濃い方と話されていた安藤先生。私立と公立の違いの一つは、建学の精神に基づいたスクールモットーを持っていることだと話されていました。
私立には伝統と特徴があり、特に伝統の継承とは、言葉だけでなく、そこにいる人々が体現するものであるという言葉が印象的でした。
そのため、私立の先生は公立のような異動は少なく、一つの学校に長く勤める先生が多いそうです。
※教育内容を説明する安藤先生
「かけがえのない存在」と言われても、人の言葉だけでは受け止められない場合が多いですが、神の言葉からの語り掛けを聞くことで、自分でその意味を発見していくことができる、というお話が印象的でした。
男子と女子とでは、動機づけの受け取り方が違うと感じるとのこと。女子にとっては「失敗しても大丈夫」という安心感があることが、がんばる意欲につながるそうです。
具体的な例として2つ挙げていただきました。
私立学校では、時代への対応が早い学校が多いそうです。受験生の獲得のためには、よい教育をしているという信頼を勝ち得る必要があるからということです。
実際に玉川聖学院における、コロナ禍でのオンライン授業の早期対応は、すでにiPad導入から7年経過しており、ICT環境が進んでいたからこそできたことでした。オンライン授業開始時の教職員の思いは、在宅の子どもたちの心身の健康への心配が第一でした。学習の遅れについての心配は二の次だったとのこと。
早期対応が出来たのは、すでにIT環境が整っていたことと、その分野に長けた先生を中心として、教職員が助け合う職場であったからだそうです。
1.自分に向き合うこと
他者によって自分の世界を広げること
3.悩むこと
1.表現力
2.信頼力
3.他者とかかわる力
※見学の様子
3グループに分かれて、校内の主な施設を見学しました。
その際案内していただいた先生から授業準備や工夫など様々な話もしていただけました。
※情報センターの一角
情報センター
雑誌、iPad、PCがある。授業の中で調べ学習をして発表したりしている。高等部では新聞学習で要約と意見文を書いたり使用している。
授業でのiPadの活用について
専用のドライブがあり、授業のレジュメを見ることができる。
推薦で大学を受験する生徒が多い。小論文の添削を先生と生徒とでiPadを使ってやり取りしている。
NHK for Schoolアプリを使用することも
https://www.nhk.or.jp/school/
※参考:玉川聖学院中等部・高等部の施設について
https://www.tamasei.ed.jp/schoollife/facility.html
質疑応答では、5人の先生が学生のみなさまの質問に率直に答えていただきました。
Q きめ細かい指導とは?
A 中等部では、数学、英語は2、3クラスに分けて授業をしています。
また小テストを実施して、合格するまで再試験を行い、細かく指導しています。またノート提出の頻度も高いです。
Q 卒業生がおこなうTA(Teaching Assistant)補習とは?
A定期試験で成績が振るわなかった生徒のために、土曜日に卒業生が来て、ほぼマンツーマンで指導しています。
Q なかなかやる気になってくれない生徒に対してどう向き合っているのか?
A いま勉強していることが、将来どのようなことに生きてくるのかを伝えています。
普段の生活の中で声をかけたり、できたことをほめたり、生徒に対する小さな働きかけの積み重ねが火種になっているのかなと思っています。
Q ミッション・スクールとしての関わり方は?
A 生徒には、聖書の価値観をはっきりわかりやすく伝える努力をしていますが、信仰の強制はしません。
生徒自身が信仰について主体的に考えたり、悩んだりする歩みを大切にしています。
Q 男性の教員が女子校で働くうえで大変なこととは?
A 最初は誰でも大変だと思います。慣れることも解決策の一つです。
女子を指導するには、丁寧に説明して納得してもらうことが大切です。納得してもらえるような説明を努力した結果、生徒とよい関係を築けるようになりました。
※質疑応答の様子私立ならではの特徴である宗教、別学を実践している玉川聖学院。宗教に基づいた教育の実践現場や、女子教育に対する考え方などを深く知ることが出来ました。
参加されたみなさまの今後の刺激になれば幸いです。
教員人材センター編集部
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