※完成間近のSTEAM棟の近くから見た校舎
目次
私立学校では先進性や独自性で生徒や保護者、教育関係者から高い評価を受けている学校がたくさんあります。
私立中高1Dayインターンでは、私立学校専門の人材会社である教員人材センターが「ぜひ見て欲しい」私立学校にみなさんをご招待しました。
タイムテーブル:
「自由」と「協働」の精神を育む場として、世界各国で高い評価を得ている教育メソッド「ドルトンプラン」を取り入れた学校です。日本の教育制度に合わせた、中高一貫教育を実践しています。
ドルトン東京学園中等部・高等部
https://www.daltontokyo.ed.jp/
昨年に続き開催しました「ドルトン東京学園中等部・高等部」1DAYインターンの模様をお伝えします。
昨年の1DAYインターンの模様はこちら
一歩先の教育を実感~「ドルトン東京学園中等部・高等部」2021年私立中高教員 1DAYインターン
※説明する安居先生
普段利用されている教室で、副校長※の安居先生から教育内容の説明が行われました。
「学校にあるのが当たり前を疑う」
「学ぶのに一番心地よい状態にする」
といった言葉が印象的でした。
ドルトンでは黒板やチョーク、定期テスト、校歌、校則、PTAなどがないそうです。校歌は現在生徒が考え中だそうです。
今回のインターンは事前に「参加者の服装は自由です」と告知されていました。これは、心地のよく参加できる状態で来て欲しいという思いがあったそうです。
当たり前を疑うは、教員の姿勢にも関係しています。ドルトンの教育内容を説明する中で、
「先生は生徒に知識等をインストールするためにいるのではなく、学びたいという意欲を持たせる存在ではないか」と話されていました。
参加者も思うところがあるようで、安居先生に真剣なまなざしを向けていました。
※安居先生は2022年7月1日に校長に就任されました。
安居先生からの「今まで自分が受けたものと違うかもしれないところを探して下さい」という宿題をもらって、校内見学がスタート。
参加者は事前に配布された校内地図をもとに思い思いの場所を巡っていました。
中には先生と話をする方や、生徒と話をする方もいました。
※生徒が集うラーニングコモンズ
※先生に質問をする参加者も。先生も突然の質問だったかもしれませんが気さくに答えていました。
校内見学終了後、教室に戻ってグループワーク。
まずは、見学の感想をシェア。
その後、「先生とはどんな存在か?」「その存在であるなら、学校にいるもの/いらないもの」の2つを考えました。
※様々な意見が飛び交いました。
「学校にいるもの/いらないもの」は新鮮なテーマだったようです。
「ネットで情報は集められるけれど、紙の本も必要だと思う」「そもそも教室っている?」「学校単位の大会はいる?」など、様々な意見が飛び交いました。
ワークの最後に安居先生は、五重塔と建売住宅の例を挙げていました。
「職人技で作られる五重塔と統一的に作られる建売住宅、生徒はどちらになる方がいいのでしょうか?」と参加者に投げかけていました。
昨年に続いてご協力いただいたドルトン東京学園。学校の当たり前を改めて考える1日でした。
参加されたみなさまの今後の刺激になれば幸いです。
教員人材センター編集部
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