プロフィール
- お名前:J.N先生(70歳 男性)
- 2017年3月:都立高校専任教諭 定年退職
- 2017年4月~:私立学校非常勤講師
「教員免許を活かしたい」という思いはあるものの、「なかなか一歩を踏み出せない」「希望に合う学校見つからない」という方は少なくないのではないでしょうか?
今回は、都立高校の教員を定年退職されたあと、東京都内の私立学校で非常勤講師として働いているJ.Nさん(70代・男性)に、詳しい仕事内容や実際にエージェントを活用した感想をお聞きしました。再就職を目指している方は是非参考にしてください。
4校の公立高校を経験しました。最後の3年間は担任クラスの生徒の卒業と同時に私も定年を迎えました。いずれの学校でも担当教科は数学でした。部活動ではさまざまな部を担当しましたが、定年時は新任の先生と一緒に吹奏楽部の指導に明け暮れていました。
理由は3つあります。第1は、好きな数学を通して生徒との共有空間が得られるからです。私自身の力は微々たるものですが、生徒に数学の面白さを少しでも感じてもらえれば嬉しいと思いました。
第2は、私が諸先輩から受け継いだことをつぎの世代の先生方に伝えていきたいと思ったからです。私のつたない経験がさまざまな先生方の日々の教育活動の参考になればよいと思いました。
第3は、健康面のことです。学校で働けば規則正しい生活ができるからです。公立高校での嘱託教員の経験からまだ働けるという自信がつきました。
また、精神面でも、人と人とのふれあいが重視される教育的活動を行えるという充実感があると思いました。
定年後は公立高校で嘱託とし5年間働きました。勤務は週4日で、持ち時数は週10時間前後でした。部活の指導や担任の仕事はなく、教科指導が中心でした。専任の先生と同等の役割ではありませんでしたが、定年後も専任の先生、特に若い先生と一緒に教育活動を行えたことがとても嬉しかったです。仕事に対する満足感もありました。
その後は私立で非常勤講師として5年間勤め、現在に至っています。この私立では中学1年生から高校2年生までのすべての学年で数学の指導にあたりました。持ち時数は13~15時間で、週5~6日の勤務でした。
65歳で嘱託をやめたときは、週4日の勤務で授業は週10~11時間でした。私立で非常勤講師を始めたときは、週6日で15時間でした。そのため、ある意味では忙しくなりました。授業の進度が速いので、慣れないうちは授業準備にかなり時間がかかりました。
それでも、定年後もまだ働ける、社会に貢献できるという充実感・満足感がありました。IT機器に不慣れな私には欠席の生徒に授業をオンラインで流すのは大変な作業でしたが、同僚やときには生徒に助けられてうまく進めることができたときは嬉しかったです。
5年間の嘱託期間に何も問題がなかったとはいえ、65歳になって新たな勤務場所に順応できるかという不安、特に生徒とのコミュニケーションがうまくとれるかという不安がありました。
また、体力面でもいつまで教壇に立てるのかなという漠然とした不安もありました。
2週間以内だったと思います。内定までの期間はとても短かったと思いました。
3つあります。第1は担当者の応対がとても丁寧だということです。私の希望を親身になって聞いてくださり、私の気持ちをきちんと受けとめていただいたのがとても嬉しかったです。
第2は迅速な対応ができるということです。こちらが希望を出すと即座に動いて学校を紹介してくださいました。紹介された学校が私の希望に合わない場合はお断りしましたが、そのようなときはすぐに新しい候補を提示してくださいました。
第3はアフターケアが充実しているということです。
メールや電話で「学校の様子はどうですか? 何か困ったことはありませんか?」と声がけをしてくださいました。また、勤務校を訪問され学校側とのコンタクトも密にとってくださいましたので、安心して勤務することができました。
※2022年3月当時の情報となります。
教員人材センター編集部
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