教員採用試験とは?難易度が高いといわれる理由と対策を解説
教員採用試験の申し込み(出願)は、試験の第一歩です。
すでに例年の出願スケジュールなどを確認している方もいるかもしれません。
反対に、「まだ出願スケジュールや自分が志願する自治体の申し込み方法を確認していない」という方もいらっしゃるでしょう。実際、募集要項が配布されてから申し込み方法をしっかりと認識する方も少なくないはず。
しかし、募集要項を手にする前に、例年の出願スケジュールや申し込み方法を確認し、来年度の予測をしておくことは、無駄なことではありません。
そこで今回の記事では、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の一都三県に焦点をあて、各々の申し込み方法についてご説明します。
目次
教員採用試験の申し込み方法は自治体によって多少異なる部分もありますが、大きく変化するものではありません。
まず、志望する都道府県の教育委員会などで募集要項を入手します。
入手方法は、「直接取りに行く」「郵送してもらう」「インターネットでダウンロードする」という3種類です。
募集要項が手に入ったら、提出書類に記入し、出願します。
出願の方法も「持参する」「郵送する」「インターネット上で提出する」の3種類です。
ただし、昨今では新型コロナウイルスの影響で「直接取りに行く」「持参する」といった手法を中止している自治体も多いので、必ずホームページなどで確認するようにしましょう。
申し込み方法がわかっていても、出願スケジュールを正しく把握しておかなければ、出願漏れが起きてしまいます。
来年度の募集要項は、3月~5月の説明会で配布されることが一般的です。
出願自体も、早い自治体で3月末から始まる場合があり、締め切りは5月下旬~6月上旬に設けている自治体が多いです。
募集要項の発表や出願締め切りは昨年度のものを確認し、おおよその見通しを立てておくと安心でしょう。
また近年、特に昨年度からは新型コロナウイルスの影響で電子申請が主流となっているため、パソコンの扱いに慣れておく必要もあります。
出願を含めた一般的な教員採用試験のスケジュールを表にまとめましたので、参考にしてください。
3月下旬 | 募集要項の配布、試験概要の発表 |
4月上旬~6月上旬 | 願書の受付(出願期間が3日間など、極めて短い自治体もあるので注意が必要) |
6月下旬~7月下旬 | 一次試験 |
7月下旬~9月下旬 | 一次試験結果発表 |
8月上旬~9月下旬 | 二次試験 |
9月中旬~10月中旬 | 二次試験結果発表、採用候補者名簿登録 |
11月~12月 | 採用調整、採用・不採用決定 |
1月~3月 | 赴任校決定 |
それでは、ここからは関東の1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)に絞って、各自治体の申し込み方法を確認していきましょう。
まずは東京都の申し込み方法からご紹介します。
書類に必要事項を記入し、63円切手を貼った受験申込書(返送用に使われます)を角型2号(A4サイズ)の封筒に折らずに入れ、【簡易書留】で郵送してください。
封筒の表面左下には「受験申込書在中」と赤字ではっきりと記載するのを忘れてはいけません。
また、申込書は裏表があるため、印刷する時は両面印刷(もしくは片面印刷し、のりで貼り合わせ)するようにしましょう。
簡易書留以外の郵送では受付されませんので、注意してください。
まず、【東京共同電子申請・届出サービス】のページから「申請者情報登録」をクリックし、案内に従って電子申請に必要な申請者IDとパスワードを取得します。
再度、東京共同電子申請・届出サービスのページに戻り、「東京都へ申請」→分類別検索で「教育・文化」をクリックし、申し込みページへ進んでください。
希望する選考区分欄にある「電子申請入口」をクリックし、次のページで選択した選考区分の手続き情報を確認後、「電子申請」をクリック。
あらかじめ取得しておいたIDとパスワードを入力し、ログインします。
表示された申請書作成画面の入力フォームに、必要事項を入力してください。
すべての入力が終わったら、送信して完了です。
正常に送信できているかどうかは、登録したメールアドレスに「東京都公立学校教員採用候補者選考受験申込み到達のお知らせ」が届いているかで確認できます。
続いて、神奈川県の申し込み方法を確認していきましょう。
郵送については東京都と被る部分もありますが、インターネットの場合は東京都同様に県独自のシステムを採用しているため、そちらでの申し込み方法もご紹介します。
令和2年度の申し込み方法を確認すると、神奈川県は【原則としてインターネットによる申し込み】としていますが、やむを得ない場合は郵送による申請を受け付けています。
その際、特別事前に申告しておく必要はありません。
以下の手順に従って郵送してください。
まず、必ず所定の様式のものを神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験のホームページからダウンロードし、受験申込書、受験者カードおよび申告書(該当者のみ)をA4用紙に印刷してください。
書類に必要事項を記入し、角型2号(A4サイズ)の封筒に入れます。
封筒の表面左下に「受験申込書在中」「校種等・教科」「選考区分」を赤字で記入しましょう。
必ず【(簡易)書留】で郵送するようにしてください。
【e-kanagawa電子申請】のページを開きます。
自分が受験する年度の「神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項」で受験資格などを確認し、利用規約を確認の上、「同意する」をクリックし、申し込み画面にて必要事項を入力してください。
申し込みが完了した際に表示される「整理番号」および「パスワード」は、受験票および受験者確認票を取り出す時や、申し込み内容の照会を行う時に必要になりますので、印刷やキャプチャ、メモを取るなどして控えておくようにしましょう。
また、登録してあるメールアドレスに申し込み完了メールが届きますので、必ず確認してください。
次は、千葉県の申し込み方法です。
千葉県は神奈川県のように【原則、インターネットからの申し込み】とは提示していません。
郵送かインターネットか、自分の都合のつく方法で申し込みをしましょう。
書類に必要事項を記入したら、受験票に63円切手を貼り、郵送します。
受験票のダウンロード・印刷が必要になりますが、必ずハガキに印刷するか、普通紙に印刷した場合は厚紙に糊付けするようにと指定があるため、気をつけてください。
また、千葉県の公式ホームページによると、封筒のサイズに指定はないようですが、A4サイズの書類を折らずに入れられる大きさにしましょう。
封筒の表には「受験申込書在中」と赤字ではっきりと記載し、必ず【簡易書留】で郵送してください。
「千葉県・千葉市公立学校教員採用候補者選考」の公式ホームページから「ちば電子申請サービス」にアクセスしますが、ここから申し込みを行うには申請者IDの登録を行う必要があります。
「申請者登録はこちら」から登録を行い、申請者IDおよびパスワードを取得してください。
申請フォームの画面に従って必要事項を入力し、送信すれば申し込み完了です。
申し込み送信後に表示される「到達確認通知画面」の「到達番号」および「問い合わせ番号」は申請状況の照会や受験票のダウンロードに必要であるため、必ず控えておくようにしてください。
最後に、埼玉県の申し込み方法を確認しましょう。
これまで紹介してきた都県と大きくは変わりませんが、漏れのないように注意してください。
埼玉県の公式ホームページによると、これまで郵送による出願が可能だった区分は限定されていたようですが、令和3年度の募集では、【選考区分に関わらず全ての志願者】の郵送での申し込みが受け付けられるという変更がありました。
どの区分の方でも、郵送による申し込みが可能です。
郵送先は「埼玉県教育局教職員採用課」となっており、角型2号(A4サイズ)の封筒の表左下に「教員採用選考試験志願書在中」「志願区分・受験教科(科目)」を朱書きし、【簡易書留】で送付しましょう。
公式ホームページでは、郵送による申し込みについて、その他特記事項の記載がなかったため、募集要項に記載があるのかもしれません。
インターネットによる出願は、「埼玉県電子申請・届出サービス」により受け付けています。
インターネット出願は、受験資格などについて、試験要項でよく確認の上で行ってください。
まず、志願区分・教科(科目)を選択し、電子申請・届出サービスにアクセスします。
必要事項を入力後、内容を確認して申し込みをしてください。
申し込みが正常に完了すると、申請後5分程度で登録したメールアドレス宛てに「申込完了通知メール」が届くので、必ず確認するようにしましょう。
また、申し込みが完了したら「整理番号」と「パスワード」が発行されます。
「整理番号」と「パスワード」は受験票などのダウンロード時に必要になりますので、必ず控えておくようにしましょう。
ちなみに、受験票は例年6月下旬にインターネットからダウンロードが行えるようになります。必ず期間内にダウンロードを済ませておきましょう。
教員採用試験の申し込み方法は、大体の流れや方法は同じですが、自治体によって注意しなければいけない点が少しずつ異なることがわかりました。
最終的には募集要項を確認するのが確実ですが、募集要項を手に入れる前に、事前におおまかな申し込み方法を知っておいて損はありません。教員採用試験は、何においても早め早めの準備が肝要です。
特に申し込み締め切り日は自治体により異なります。またインターネットと郵送で締め切り日が異なることもありますので、注意しましょう。
例年の出願スケジュールや出願方法を確認して、来年度の予測を立てておくことは、非常におすすめです。
今回の記事もぜひ参考にしながら、余裕のある出願・申し込みを実現させましょう。
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